進学校で不登校になったら復帰は無理?原因は優等生の息切れ?留年せず転校すべきか解説

こんにちは、とまとです。

今回は、高校生のお子さんを持つ親御さん向けに、
お子さんが進学校で不登校になったら復帰は可能なのかについて解説していきます。

進学校に行っていたお子さんが突然、不登校になってしまったら

母親

うちの子がせっかく進学校にいけたのに、不登校になってしまって…
このまま留年なんてことになったらどうすれば?

と、お子さんが学校に復帰できるのか不安になりますよね。

特に進学校だと不登校になったときに、ついていけずに留年してしまうのではと
心配なことが多いのではないでしょうか。

確かに、進学校の場合はその学校で卒業したいのであればタイムリミットがありますが、
焦って対応を間違えると、お子さんの不登校からの復帰が遅れてしまうかもしれません。

また、お子さんの不登校のタイプが優等生の息切れ型だったとしたら、
対応によっては余計にストレスを溜めてしまいかねないので、注意が必要です。

この記事では、

  • 進学校で不登校になってから、復帰のためにどんなサポートをすべきか
  • 不登校のタイプの1つである優等生の息切れ型とは?
  • 進学校で不登校になったら、転校した方がいいのか

について解説していきます。

ここで紹介するお子さんが不登校から復帰するためのサポートの考え方は、
実際に大学進学など将来に向けて前進できた方の親御さんに共通している考え方です。

進学校で不登校になっても、転校やそれ以外にも選択肢はありますので、
それを知ることで不安を解消し、状況を改善する手助けになればと思います。

             

目次

進学校で不登校になったら復帰は無理?

進学校で不登校になったら復帰は無理?

お子さんが不登校になると、親としては子どもの将来が心配になるし、
「何とか学校に行ってほしい」と思うのは当たり前のことだと思います。

進学校で不登校になると、留年のことや転校しなくてはならないかということも気になるでしょう。

母親

子どもがせっかく進学校にいけたのに、不登校になってしまいました…
どうしたら復帰できるんでしょうか?

と悩んでいる親御さんもいるのではないでしょうか。

ここでまず考えてほしいのは、どのような状態を指して『復帰』と言っているかということです。

「在籍している進学校に、以前のように毎日通って教室でみんなと授業を受ける状態」になることを
『復帰』と考えているのであれば、残念ながらかなり難しいと言わざるを得ません。

こういうと、「うちの子はもう復帰するのは無理ってこと?」と思うかもしれませんが、
そうではないので安心してください。

お伝えしたいのは、今の学校に戻ることがゴールなのではなく、お子さんが心身ともに回復して、
自分の意志で未来に向かって進めるようになることが大事だということなのです。

極端な話をすれば、たとえ高校を卒業できなかったとしても、高卒認定を取得して大学に進学できますし、
学校に戻れなかったからといってお子さんが不幸になってしまう訳ではありませんよね。

せっかく頑張って進学校に入ったのに、もったいないと思う気持ちも分かりますが、
お子さんの幸せを1番に考えるのであれば、学校に戻る以外の選択肢を考えることも必要です。

とまと

学校に戻る以外の選択肢も含めれば、
不登校から復帰することはできます!
まずは親御さんが「学校に行かなきゃ」という考えをやめましょう



お子さんの不登校は優等生の息切れかも?

お子さんの不登校は優等生の息切れかも?

進学校で不登校になると、留年や転校といった心配も出てくるでしょうが、
まず最初に「真面目なうちの子がなぜ?」と思う方もいるのではないでしょうか。

もしかしたら真面目で頑張りすぎるお子さんだからこそ、進学校で不登校になってしまい、
復帰しなければと焦って悪循環に陥ってしまっているかもしれません。

ここでは、不登校のタイプで優等生の息切れと呼ばれるタイプについて、
特徴と親御さんがお子さんにしてあげられることについて解説していきます。


優等生の息切れ型と呼ばれる不登校の特徴

お子さんが不登校になったとき、問題解決のためにも
まずは原因をはっきりさせようと考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、中には

母親

子どもにも聞いてみたけど、不登校になった原因がよく分からない…
真面目な子で先生や友達との関係も悪くなさそうだし、
これといったきっかけもなさそうだし、どうして?

というケースもあるでしょう。

不登校になったきっかけも原因もよく分からないのでは、
親としてはどうすればいいのか悩んでしまいますよね。

その場合、お子さんは優等生の息切れ型と呼ばれる不登校のタイプかもしれません。

いきなり不登校のタイプについて言われてもよく分からない方が多いと思いますが、優等生の息切れ型とは
簡単に言えば、特にきっかけはなく、真面目なお子さんが急に不登校になってしまうパターンを指します。

真面目な性格のお子さんが、頑張りすぎてしまってストレスを溜め込み、
ある日急に限界を迎えて学校に行けなくなってしまうのです。

不登校のタイプである優等生の息切れ型の特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 周囲の期待や評価を気にする
     ー 期待に応えなければと無理をしてしまう
  • 理想が高い
     ー 定期テストは90点以上ないとダメなど、
       自分ではなく周囲の期待に合わせた理想や目標を掲げてしまう
とまと

進学校では同じレベルの子どもがたくさんいるので、
「優等生ではなくなった自分」にショックを受けるケースもあります
期待に応えることができなくなったと考えてしまうのかもしれませんね



いかがでしょうか。

お子さんに当てはまる特徴はありませんか?

もちろん、真面目であることは良いことですし、目標を立てて頑張ることが悪いのでもありません。

問題なのは自分ではなく周囲の評価を気にして、無理をして頑張り続けること、
そしてストレスを上手く解消できずに溜め込んでしまうことです。

では、優等生の息切れ型のお子さんには、どのようにサポートしてあげればよいのでしょうか?

親がサポートできることは?

不登校の優等生の息切れ型で問題なのは、お子さんがストレスを上手く解消できないことです。

ですから、お子さんのストレス緩和のためにも
親御さんはまず、家でお子さんが休める環境を作ってあげてください。

これは、進学校でもどこでも、不登校から復帰するために1番大事な考え方です。

進学校に行っていると特にですが、授業の進度が早くてついていくのだけでも大変な上、
課題も多いし、部活もあるなどかなり忙しい日々を送ることになります。

お子さん

部活で遅くなるのに、課題が多くて終わらない…
周りもできる人ばっかりだし、常に成績を気にしていて、
気が休まらない!

と、ハードなスケジュールや勉強に関するプレッシャーにストレスを溜めているお子さんも多いのです。

こんな状態で、家族にも誰にも愚痴も言えず、家でも休めないままの状態が続いては、
ストレスが溜まっていずれ限界を迎えてもおかしくはありません。

そして、限界を迎えた結果が不登校という形で表れたなら、
何よりもまずはゆっくりと休んで、使い切ってしまったエネルギーを回復させなければ復帰はできないのです。


では、お子さんにストレスを与えずに、
ご家庭でゆっくりと休んでもらうためにはどうすればよいのでしょうか。

  • 不登校である罪悪感を減らす(=ストレスを与えない)
    • 不登校の原因を問い詰めない
    • 学校に戻る以外の選択肢があることを伝える
    • 「健康でいてくれればいい」など、お子さん自身に価値があることを伝える
  • ご家庭をお子さんが安心できる場所にする(=休める環境を作る)
    • 他愛のない会話ができる親子関係を作る
    • 親御さん自身がストレスを溜めすぎないように、相談先を作っておく

特に真面目な性格のお子さんの場合、学校に行けないことをとても気に病んでいるので、
「学校に行かないの?」などと言われることで、余計に自分を責め続けて回復が遅れてしまいかねません。

早く不登校から復帰させなければと焦る気持ちも分かりますが、
罪悪感を減らしてゆっくりと休めるようにすることが、結果的には不登校から復帰する近道になりますよ。


進学校で不登校になると留年の可能性も

進学校で不登校になると留年の可能性も

不登校のタイプである優等生の息切れ型の特徴や、進学校で不登校から復帰するにはどうすればよいのかを
解説してきましたが、ここまではお子さんの心身の回復についてが主な内容でした。

しかし、お子さんが進学校にいるからこそ、不登校になると留年や転校など、
現実的な問題も気になるところですよね。

そこでここでは、進学校で不登校になるとどうなるのか、またその対処法について解説していきます。

高校で不登校になるとどうなるのか

まず、進学校に関わらず、高校で不登校になるとどうなるのでしょうか。

基本的に、高校では「授業時間の内、3分の2以上の出席」が必要で、
出席日数が不足すると留年ということになります。


母親

うちの子が留年!?
何とかできないの…?

とショックを受ける方もいるでしょう。

高校は義務教育ではないですし、更には進学校ともなると成績重視で、
残念ながら不登校の子どもへのサポートが万全ではない場合もあります。

そのため、中学までのように保健室登校によって出席日数を稼いだり、
補講などでカバーするといった対応は難しいかもしれません。

とまと

各学校で対応は異なるので、
補講や課題提出などの留年に対する救済措置がないかは
学校に確認してくださいね

しかし、留年の可能性があるからといってお子さんの将来を悲観することはありませんので、
どのように対処すべきかを見ていきましょう。


留年の可能性がある場合の対処法

留年すると良くも悪くも目立ちますし、馬鹿にされるのではという不安もあり、
「留年は避けたい」と考える方も多いでしょう。

その場合、もし出席日数が足りなくて、留年してしまうかもしれないという状況になったら、
高校を中退するか、もしくは転校するかという選択をする必要があります。


母親

留年は避けたいけど、中退も転校も大変なんじゃ…
出席日数が足りなくなる前に何とかした方がいいのでは?

と考える方もいるかもしれませんが、焦って何とか学校に行かせようとすると、
「やっぱり学校に行けない自分はダメなんだ」とお子さんにストレスを与えることになってしまいます。

留年といった現実的な問題はありますが、
ご家庭ではお子さんが安心して休める環境を整えることを第一に考えてください。


しかしながら、

母親

子どもにストレスを与えないように、
学校とか中退とかのキーワードは言わないように気をつけています
でも、留年の問題は本人と話し合うべきだろうし、どう伝えればいいの?

とお子さんへの配慮と問題への向き合い方で悩む方もいるでしょう。

もちろん、お子さん自身の進路ですから、留年の可能性があることは伝えなければいけませんので、
感情的にならないように注意しつつ、必要な情報を話すようにするといいですよ。

進学校で不登校になったら転校すべき?

進学校で不登校になったら転校すべき?

現実的な問題として、進学校で不登校になると留年の恐れが出てきますが、
進学校で不登校になったときに復帰する方法は、元の学校に戻るだけではありません。

むしろ別の道で再スタートを切った方が、お子さんは元気になり、前に進めるようになる可能性もあります。

ここでは、進学校で不登校になったとき転校するならどんな学校がいいのか、
転校する以外の選択肢はないのかについて解説していきます。


通信制高校への転校がオススメ

進学校で不登校になり、留年の可能性が出てきたときには
選択肢の1つとして、通信制高校への転校をオススメします。

通信制高校とは…

学年制ではなく単位制で、レポート課題や試験によって単位を取得し、卒業することができる学校。

  • 単位制のため、留年がない
  • スクーリングという登校日以外は登校する必要がなく、自宅学習で進められる
  • 同じように不登校経験のある仲間がいて、馴染みやすい
  • 自宅学習のため、大学入学などの目標がないとモチベーション維持が難しい
  • スケジュール管理が苦手だとサポート校などを併用しないと卒業が難しい可能性がある
  • 大学受験をする場合、通信制高校の授業レベルでは足りない可能性がある

自宅学習を上手く進められるかという点が通信制高校のデメリットなのですが、
進学校に行けるようなお子さんであれば、特に問題にはならないはずです。

他にも、別の全日制高校や定時制高校に転校する方法もありますが、
通信制高校を勧めるのには理由があります。

それは通信制高校の方が時間の自由がきくという点です。

たとえば、お子さんが転校後もまだ回復に時間がかかりそうな場合、
通信制高校であれば留年というタイムリミットがないため、焦らなくても問題ありません。
逆に、出された課題を一気に片づければ、あとはスクーリングに行く以外の時間は自由にできるのです。
やりたいことに打ち込んだり、大学受験のための準備に費やしたりと、時間を好きに使えます。

もちろん、通信制高校以外がダメな訳ではありませんので、
メリット・デメリットを把握した上で転校先を選ぶといいですよ。

転校以外の選択肢

留年してしまうかもしれない状況になったとき、お子さんが学校自体を嫌がるようであれば
転校する以外には高校を中退するという選択肢があります。

母親

高校中退なんて、その後の進路に困るんじゃ?

と不安に思うかもしれませんが、中退したとしても高校卒業程度認定試験を取得することも可能です。

高校卒業程度認定試験(高卒認定試験)とは…
文部科学省が実施する、高等学校を卒業した者と「同等以上の学力」があるかを認定する試験のこと。
高卒認定試験に合格すれば、大学の受験資格や高卒が条件の企業への就職、
国家資格の受験が可能になる。
※ただし大学や専門学校に行かなかった場合、最終学歴は中学卒業となる



中退したとしても、お子さんの将来の選択肢が極端に狭まってしまうという訳ではありませんので、
転校や高卒認定試験といった様々な選択肢について、お子さんと話し合ってみてください。


進学校で不登校なら原因は優等生の息切れ?留年せず転校すべきか まとめ

進学校で不登校なら原因は優等生の息切れ?留年せず転校すべきか まとめ

この記事では、進学校で不登校になったら復帰は無理なのかというお悩みに対する答えを解説してきました。

もし、お子さんが真面目な性格で原因もよく分からないまま不登校になったのなら、
それは優等生の息切れかもしれません。

進学校で不登校になると留年などの現実的な問題もあるでしょうが、ご家庭で安心して休める環境を整え、
お子さんが使い切ってしまったエネルギーを回復できるようにサポートしてあげてください。


この記事のまとめ
  • 進学校で不登校になったら、復帰する方法として学校に戻る以外の選択肢を考えてみる
  • 不登校のタイプに優等生の息切れ型があるが、お子さんがストレスを溜めずに休める環境を作るとよい
  • 進学校で不登校になると留年の可能性もあるが、将来の様々な選択肢があるので悲観する必要はない
  • 進学校で不登校になり転校するのであれば、通信制高校がオススメ

進学校で不登校になっても、転校や高卒認定試験など、お子さんの将来のための選択肢はいくつもあるので、
焦らずに今できるサポートをやっていきましょう。

進学校で不登校になったお子さんが中々回復せず、うつ病なのではないかと不安な方は
以下の記事を参考にしてみてください。

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