不登校の理由を聞いても、子供に『わからない』と言われてしまう。
不登校になる原因って何なんだろう?
はっきりした原因や、子供の心理が知りたい。
こんにちは、とまとです。
不登校の原因て何だろう?どんな理由で学校に行かなくなるの?
勉強や友達関係、部活動がつらいという心理から不登校になるお子さんもいます。
しかし、不登校のお子さんの心理を探るランキングでは、理由は『わからない』とか『何となく』学校に行きたくない子も多いのです。
この記事では、そう言ったランキングをもとに、
『不登校の理由や原因』
『不登校の理由がわからないお子さんの心理』
について解説します。
お子さんの気気持ちに寄り添って、心も体も健全に生活を送りましょう。
不登校に関するランキング
不登校の原因ランキング
不登校に関するランキングは様々ありますが、原因のランキングで上位はなんだと思いますか?
いじめや友達関係かしら?
不登校で一番思い浮かぶのはそこですが、実はいじめは不登校の原因ではランキング下位なんです。
小学生 | 中学生 | 高校生 | |
1位 | 無気力・不安感 | 疲れ・体調不良 | 無気力・不安感 |
2位 | 家庭課の問題 | 学業に関すること | いじめ以外の友人関係 |
3位 | いじめ以外の友人関係 | 無気力・不安感 | 学業に関すること |
中学生は、小学校と生活リズムが変わってしまったことによる疲労感から、不登校になることも多いです。
しかしそれ以外は、『何となく』学校に行きたくない、という理由で不登校になっている子が、圧倒的に多いのです。
もちろん、きっかけや原因があるのでしょうが、多くの子供が漠然とした不登校の原因を語っているのです。
不登校の子は学校に行かないことをどう思うのか
学校に行かないというのは、親にとっては不安なことばかりです。
勉強のこと、友達とのずれが生じないかなど色々心配してしまいます。
それはもちろん、お子さん本人も不登校であることに不安を感じていないわけではありません。
- ほっとしている
- 自由時間が増えてうれしい
- 勉強への遅れが心配
- 友だちはどうしてるか気になる
『学校に行かなければいけない』というプレッシャーや、学校に行くことで感じていた悩みやストレスから解放された解放感を感じているお子さんはやはり多いです。
しかし同時に、勉強や友人との距離が開いてしまうことへの不安がジレンマになってきます。
不登校で勉強の遅れはやっぱり気になるポイントですよね。
そこでこちらの記事をお勧めします。
不登校中の勉強対策のためにチェックしておくべきことを紹介してあります。
不登校で勉強してない子どもが中3からでも勉強に追いつくことはできる?
不登校の原因と不登校になる理由
不登校の原因てどんなことがあるのか?
お子さんのことでもその理由や心理はわからないことが多いですよね。
まずは、不登校の原因について触れていきます。
不登校のきっかけ
では、具体的に不登校のお子さんは、どうして学校に行きたくないのか?
本人にもわからない、わかっていても『わからない』というお子さんの不登校のきっかけをクローズアップしましょう。
季節的には、進学や進級よりは、夏休みや冬休みなどの長期休暇の後が多いです。
特に夏休み明けに不登校になる子が多いですね
原因は
- 一学期にクラスになじめなかった
- 進級したら勉強について行けなかった
- 夏休みの宿題ができなかった
- 夏休みで生活のリズムが戻らなかった
などがあげられます。
特にいじめとまではいかなくても、クラスで孤立してしまうことや、勉強のちょっとしたつまずきが不登校のきっかけになることが多いです。
また、夏休みは部活の時間が増えるので、部活をきつく感じたり、先輩や後輩との関係に悩んでしまうお子さんもいます。
夏休みは普段と違うから子供の変化にも注意が必要なのね
そうですね。夏休みだけではなくご家庭ではお子さんとの関係を風通し浴していく必要があります。
そこで、家庭にある不登校の問題としては、
- 家庭環境に変化があった
- 家族の中に不和がある
- 親との関係がうまくいっていない
であることを覚えておいてください。
親に話を聞いてもらえなかったり、親の都合ばかりを押し付けられたりすることが不登校のきっかけになるのです。
引っ越しや家族の出入りなどの小さな変化にも影響を受けてしまうお子さんもいます。
子供が不登校になる理由
繰り返しになりますが不登校の原因やきっかけは、学校や家庭にたくさんあります。
よく不登校の子の対策として
どうして学校に行かないのか?
何が問題なのか?
どうしてほしいのか?
などということを聞いて、じっくり話をすることがを勧めされます。
しかし実際『どうして学校に行かないの?』と聞くと、『わからない』『何となく』と答える子も多くいます。
原因がわからなくては、どう対応したらいいのかもわからないわね…
実際、お子さんも無気力だったり、学校に行かないといけない焦りはあるものの、お子さん自身もどうしたらいいのかわからないことも少なくありません。
もちろん、理由をがしっかりしている場合もあります。
- 孤立しているから友達に会いたくない
- 授業について行けなくて指名されたくない
- 周りの目が気になって、教室にいたくない
など様々な気持ちを抱えて吐き出してくるお子さんもいます。
学校に行きたくない理由がしっかりしていれば、親や学校が連携して対策しやすいわね
不登校の理由がわからない子供の心理
どうして学校へ行きたくないのか?
ランキングでもあるように、無気力になってしまったり、原因や理由もうまく伝えられないお子さんも少なくありません。
この章では、そんな不登校の悩みを抱えるお子さんの心理について解説します。
不登校の理由を言えない
不登校のお子さんは原因や理由がはっきりしていても、それを大人には『何でもない』『わからない』ということがあります。
小学生の不登校の原因は、家庭の事情であることが多いです。
中学生や高校生になると、友達や先生との人間関係や、勉強に原因の多くが移り変わってきます。
中学生以上は、先輩後輩の上下関係などでも悩むお子さんが増えてきます。
では、理由が絞られるのでは?と思いますが、そうでもないのです。
それには、『相談できる人がいない』という事情を抱えているお子さんもいます。
そんなの、親や学校や友達に相談したらいいのでは?
確かに最近ではスクールカウンセラーが常駐している学校も多く、相談する選択肢もなくはないです。
しかし、意外にも相談しないお子さんも多いのです。
その理由として
- 親に心配をかけたくない
- 先生や友達も信用できない
- いじめられていることや孤立していることを知られたくない
と言ったことがあるのです。
また、相談したことによって大事になり、さらに孤立したリ、学校にいづらくなってしまう可能性も危惧している子もいます。
スクールカウンセラーや、職員室に行ってることを見られるのではないかという心配もストレスになってしまいます。
さらに、親に相談しても『逆に怒られてしまうんじゃないか』と思い込んでいる小学生のお子さんも多くいます。
お子さんは思った以上に、周りの視線を気にしたリ、顔色を窺っているのです。
不登校のお子さんは、悩みやストレスを抱えています。
それは進学校では、想像以上に大きな負担になっていることも考えられます。
こちらの記事を読めば、そんな進学校で悩みを抱える親子の助けになること間違いなしです。
不登校で勉強してない子どもが中3からでも勉強に追いつくことはできる?
身体的に学校にいけない
この場合、本人も気付かないうちにストレスや疲れをため込んでいる可能性が高いです。
- 周りと話題を合わせるのが大変
- どうしても会わない先生がいる
- 部活と勉強の両立が難しい
- 朝起きられない
学校には行きたい、でも行くと上記のようなジレンマがあると、体調に変化が現れることがあります。
単に低血圧で、朝が弱いというお子さんもいますが、
『朝になるとなんだかだるい』『熱はないけど頭が痛い』『おなかを壊してしまう』
などという症状が出る子がいるのです。
学校で友達と過ごすのも楽しいし、部活も頑張りたいのにどうしてが学校に行くことができない、という子がいます。
『仮病じゃないの?学校行きなさいよ』なんていわれると、それもストレスになって悪循環です。
漠然とした不安や、思春期の気持ち
要するに、親や学校への反抗心から不登校になってしまうお子さんです。
思春期のお子さんにはよくあることですが、
- 大人への反抗心
- かっこよさへのあこがれ
- 将来への不安
- 情緒の不安定さや無気力な気持ち
という思いから、学校に行かなくなります。
中学生や高校生は、特に難しい年ごろよね
こういった心理は思春期の一時のものであることが多いですが、お子さんの素行には十分な注意が必要です。
不登校の原因がわからないときの対処法
不登校の理由が漠然としている時、親御さんはどうしたらよいのか。
勉強や、再登校はどうしたらいいの?
この章では、不登校の原因や理由が漠然としているときの親御さんの対応について解説します。
理由がわからない不登校はエネルギー不足
理由はなんだかわからないけれど、学校に行かない、行きたくないと思うお子さんにも、必ず原因はあります。
ただその原因がなんであれ、普通なら乗り越えられる問題であることもあります。
しかし、そこで不登校になってしまうお子さんは、
『エネルギー不足』
だということが言えます。
例えば
- 友達と話を合わせるために自分を押し込めた
- 試験で学年順位を上げるために勉強を張り切りすぎた
- 調査書をきにしていろいろ引受すぎた
- 学校でも家でも『いい子』を演じた
などと、いずれも息抜きができず、自分を押し殺して息切れをしてしまった状態で『不登校』になるのです。
子供の変化って、成長するほど見えずらくなってるものね
そうですね。リラックスして安心できる居場所がないと、学校に行く気力がなくなってしまいます。いわゆる無気力です。
こうして、漠然とした理由で、『不登校』になってしまうのです。
自分でもよくわからないけど、燃え尽き症候群のような状態で、学校に行きたくない心理状態になります。
不登校の理由がわからない時 どうすればいい?
やっぱり無理に話を聞こうとしたり、無理やり学校に行かせようとするのはしちゃいけないのかしら?
確かに、心身ともにエネルギー不足のお子さんに、無理強いをするのはよくないですよね
ゆっくりと本人の好きなように過ごすのは一番ですが、それを続けていて果たしてお子さんは元気になるでしょうか?
理由がわからないからと言って、そのまま放置していても解決にはなりません。
ではまずどうすればいいのか?
ここが重要です。
『いつでも話を聞く姿勢を見せる』
『子供の意見に反論せず一緒に考える』
ということです。
大人が話を聞いてくれるということは、自分の気持ちを吐き出せる場所があるという安心感につながります。
否定も反論もされないことで、自分の気持ちを整理できたり、『何でも話して大丈夫』という気持ちがわいてきます。
学校に行ったほうがいいというのは、本人もわかっていることなのです。
『一日休むと学校行かないと行きづらくなるよ』
『学校に行ってみたら楽しいかもよ』
『頑張っていってみようよ』
なんていう言葉は、確かにお子さんの背中を押す言葉のように聞こえます。
しかし、メンタルをすり減らしたり、無気力なお子さんにとっては、
- せかされてる
- 話を聞いてもらえない
- 自分のことをわかってもらえてない
と感じてしまいます。
学校に行きたい、と思えるようになったお子さんはそれだけでも一緒に喜んであげましょう。
もし再登校で、早退したとしても、行けたことをほめたり『よかったね』と声をかけてあげることが大切です。
不登校の子に家庭ではどのように接したらよいのか?特に声かけは難しいですよね。
こんなこと言ったら閉じこもってしまうんじゃないか?タイミングは会っているか?
子供に寄り添った声かけに失敗しないようにこちらの記事も併せて読みましょう。
不登校の子への声かけの重要性 どんな言葉をかけたらよいのかを解説
不登校の理由がわからない?原因のランキングとその対処法を解説 まとめ
不登校の理由がわからないのに、漠然と学校に行きたくないお子さんも少なくありません。
また原因がわかっていても、親や周りに言わない子もいます。
ランキングにも現れるように、無気力になって何となく学校に行きたくない子や、いわゆる反抗期での不登校も考えられます。
この記事のまとめ
- 不登校の理由が自分でもわからない子もいる
- 不登校の理由のランキングの上位はいじめではない
- 不登校の原因は気持ちの問題が多い
- 不登校の子供の心理を無理に探らない
- 不登校の理由がわからないときは居場所を作ってあげる
学校に行きたくない理由を言いたくないという、お子様の心理には、思春期特有の『反抗心』や『不安感』があります。
原因は様々ですが、まずは自分の話を聞いてくれて、受け止めてくれる場所があることで、気持ちの安定を図ることができます。
自分の子供が理由もなく不登校になってしまうことは、親御さんにとっても大きな不安でしょう。
しかし、家庭ではお子様の居場所を作り、一緒にお子さんの気持ちに向き合っていくことが大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。