長引く不登校から動き出す時期は?学校に行くきっかけ、不登校回復期に気をつけること

こんにちは、とまとです。

今回は、このままでは子どもの不登校が長引くのではないかと不安な親御さん向けに、
不登校から動き出す時期はいつなのかについて解説していきます。

母親

子どもの将来を考えると、早く学校に戻ってほしいけど、
無理させずに休ませた方がいいって聞くし…
このまま見守っていて大丈夫でしょうか?

このように、不登校から学校に行くきっかけが分からず、
いつ子どもが学校復帰に向けて動き出すのだろうかと、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

実は不登校には4段階あり、段階によって見守るべき時期と、見守るだけでは不十分な時期とがあるのです。

その段階に合った対応を知らないまま、ずっと子どもを休ませて見守る姿勢でいると、
不登校が長引くことになりかねません。

この記事では、

  • 不登校の4段階と、その中で不登校から動き出す時期
  • 不登校から学校に行くきっかけと、そのときの注意点
  • 子どもが学校に行こうと考え始める不登校回復期に気をつけること

について解説していきます。

親御さんが油断しがちな不登校回復期に気をつけることをしっかりと意識していれば、
子どもが安心して前向きになり、不登校から動き出すことができるようになりますよ。


             

目次

不登校から動き出す時期は?

不登校から動き出す時期は?

子どもが不登校になると、学校に行けるように励ますべきか、今はゆっくり休ませるべきなのか悩みますよね。

「不登校が長引くと、余計に復帰しにくくなるんじゃ?」と不安になり、
不登校から学校に行くきっかけを何とか作ろうとする親御さんもいるでしょう。

結論を先に少し言うと、まずはゆっくりと子どもを休ませて、
不登校から動き出す時期が来たら、励ましたり、学校に行けるようにサポートしたりすることが重要です。

ここでは、不登校の4段階と
不登校から動き出す時期かどうかを確認するポイントについて、解説していきます。

不登校の4段階

不登校には、4段階あるというのはご存知でしょうか?

不登校の4段階


【行き渋り期】
学校に行ったり、行かなかったり、思うように登校できなくなる時期。
朝に体調不良を訴えてきたり、モチベーション低下が見られたりする。
無理に学校へ行かせずに休ませて、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが重要。

【混乱期】
不登校になり、親も子どもも混乱する時期。
甘える・暴れる・引きこもるなどの状態が見られる。
学校や将来に関する話題は振らずに、子どもが家庭で安心して過ごせるようにする必要がある。

【慢性期】
学校には行けないものの、家庭内では落ち着いてくる時期。
ゲームなどの好きなことに没頭し、家族との会話もできるが、まだ不安定になることがある。
一見、落ち着いているように見えるからといって無理に勉強させず、
子どもがやりたいことをさせて、エネルギーを溜めることが重要。

【回復期】
心理状態が回復してきて、前向きになってくる時期。
1人で外出したり、「○○したい」と意欲的な発言が出てくる。
子どもの話をよく聞き、家庭以外の居場所を探してあげるとよい。



【行き渋り期】~【慢性期】までは子どもは不安定な状態にあるので、
何よりもまずゆっくりと休ませてあげることが重要でしょう。

休んでエネルギーを溜めると、学校や将来のことを考えられるようになり、
【回復期】で不登校から動き出す時期になります。


ここまで読んでみて、

母親

うちの子どもは今どの時期なんだろう?
まだ見守っているべき?

と迷う方もいるでしょうから、次は回復期なのかを見極めるポイントについて解説していきます。

不登校回復期かどうか見極めるには?

不登校には4段階あり、それぞれの段階に合わせた対応が必要になります。

中でも、不登校回復期はそれまでの休ませる段階から、学校復帰に一歩進む段階なので、
親もサポートのやり方を変えていく必要があるでしょう。

子どもが不登校回復期かどうかは、以下のポイントを参考にして考えるといいですよ。

  • 将来のことや進路に興味を持つ
  • 自主的に勉強し始める
  • 外出が増える
  • 周囲とのコミュニケーションが増える
  • 暇を訴えるようになる



不登校回復期では、休んだことでエネルギーが溜まってきて、
前向きな言動や何かをやろうとする意欲が出てくるので、そういったサインを見逃さないようにしてください。

とまと

「暇だ」と言い出すのも、無気力な状態から回復して
元気が余っているサインですよ!



子どもが不登校回復期に入り、登校しようとする意思が出てきているのであれば、
何かのきっかけで学校に行けるようになるかもしれません。

次は、不登校の子どもが学校に行くきっかけについて解説していきます。

不登校から学校に行くきっかけは?

不登校から学校に行くきっかけは?

不登校から動き出す時期は回復期であり、その時期に学校に行くきっかけがあれば、
不登校が長引くことなく学校に行くこともできるかもしれません。

しかし、どんなことがきっかけで学校に復帰できるのか、知らないままではサポートするのは難しいでしょう。

ここでは、不登校から学校に行くきっかけと、
きっかけを与える際に気をつけることについて解説していきます。

卒業や進級のタイミング

不登校の子どもが学校に行こうと動き出すのは、どんなきっかけがあるのでしょうか。

想像がつく方もいるかもしれませんが、卒業や受験を意識する学年への進級のタイミングが、
不登校から学校に行くきっかけになることが非常に多いです。

理由としては、不登校回復期に入って意欲的になった子どもが、
環境がガラリと変わるタイミングで、気持ちを新たに頑張ってみようと行動しやすいからでしょう。

とまと

また、進路や将来について真剣に考えるタイミングだから、
「このままじゃダメだ」と自主的に動こうとするケースもよくあります



つまり、子どもが不登校回復期に入っているのであれば、卒業や進級のタイミングに向けて
学校復帰への準備をしていくと、再び学校に通える可能性が高くなるということです。

母親

そういうことなら、4月に向けて準備しなきゃ!

と思うでしょうが、ちょっと待ってください。

子どもが学校に行ける状態になっているのかどうか、気をつけていただきたいことがあります。

子どもの様子に注意!

不登校から学校に行くきっかけになりやすい4月が近づいてくると、子どもが

お子さん

4月から学校に行く!

と言い出す場合があります。

これまでずっと家で過ごしていた子どもが、自ら学校に行くと言い出したのなら、
親としてはとても嬉しいし、全力でサポートしなければと思いますよね。

しかし、ここで喜んで学校に行く準備を始めるのは、実はあまりよくありません。

確かにうれしい気持ちは分かりますが、学校に行く意欲が十分でないのに、4月という節目で同級生との差を感じたり、
親の気持ちを察したりと、危機感や焦りから無理をしている場合があるからです。


焦りから「4月になったら学校に行く」と言ったとしても、エネルギーが十分に溜まっていなかったら、
最初は頑張れてもすぐにエネルギー切れになり、再び学校に行けなくなる場合があります。
また、「学校に行く」という発言に親が喜び、期待しているのが分かると、
それが子どもにとってプレッシャーになることもあるでしょう。
「学校に行く」と言ったものの、やっぱり行けなかったり、長続きせず休みがちになったりすると
「またダメだった…」と子どもが自信をなくしてしまう恐れもあります。



たとえ本人が「学校に行く」と言っていたとしても、しっかりと子どもの様子を見ておいてあげてください。

  • 生活リズムを直そうとする
  • 勉強など、学校に戻る準備を始める
  • 学校の友人と会う

こういった具体的な準備をしている様子が特に見られないのであれば、意欲が十分でない可能性が高いので、
過度な期待をせず、学校に行けなくても子どもが落ち込まないように声をかけてあげましょう。


不登校回復期に気をつけること

不登校回復期に気をつけること

ここまで、不登校から動き出す時期は不登校回復期に入っていることが条件であり、
卒業や進級が不登校から学校に行くきっかけになることが多いということを解説してきました。

不登校回復期になれば、あともう一歩で学校に復帰できるところまで来ているのですが、
一方で気をつけておかなければ、不登校が長引く恐れもあります。

ここでは、不登校回復期に気をつけることを2つ、解説していきます。

親が焦らない

不登校回復期に気をつけることの1つ目は、親が焦らないことです。

不登校回復期に入ると、子どもの表情も明るくなってきて、
自ら勉強や他にやりたいことを見つけて取り組もうとする姿勢が見られます。

そんな子どもの様子が見られれば、親としてはホッとするのではないでしょうか。

母親

だいぶ元気になってきたし、もう少しで学校に行けそう!
早く学校に復帰できるように何かしてあげられることは…

このように、親心で学校に行くためのサポートを考える方もいるかもしれませんが、
親が先回りしてあれこれと準備をすると、不登校が長引く可能性があります。


不登校を解決するのに大事なのは、子どもが安心できるようにすることです。

それなのに、親が焦って先走ってしまうと、親が勝手に決めたことへ反発したり、
親が準備していることがプレッシャーになったりと、折角できていた親への安心感を損ねる恐れがあります。

とまと

「4月が学校に復帰しやすいなら、間に合うようにしてあげたい」
と焦る気持ちも分かりますが、無理はさせないように
子どもが自主的に動き出すのを見守ってあげましょう



子どもの行動に過剰反応しない

不登校回復期に気をつけることの2つ目は、子どもの行動に過剰反応しないことです。

不登校回復期には、やりたいことに挑戦したり、勉強が捗るようになったりと、良い変化が増えてくるので、
そういった子どもの行動に過剰に喜んだり、褒めたりしてしまいがちになるかもしれません。

しかし、そういった親御さんの反応は、

お子さん

やっぱり僕に学校に行って欲しいんだよなぁ
早く学校に戻れるように頑張らなきゃ…

と、子どもにとってプレッシャーになってしまい、回復期から前の段階に戻ってしまう可能性もあります。

「子どもの自己肯定感を高めるために、褒めた方がいいって聞いたんだけど…」という方もいるでしょうが、
あくまで過剰に褒めるのが良くないということです。

たとえば、「学校に行けた」という結果に対して過剰に褒めていると、
「学校に行けなかったらダメってことか」とプレッシャーになります。
そのため、結果自体を褒めるよりも、学校に行こうとして努力した過程や、
学校に行くために特に頑張ったことを、子どもとの対話の中で褒めるといいでしょう。



逆に、不登校回復期の子どもが何かに挑戦してうまく続かず、失敗したときに
親ががっかりした様子を見せるのも、子どもが余計に落ち込んで自信をなくしてしまうのでよくありません。

早く登校させたいという焦りからついつい顔に出てしまいがちですが、焦らないでくださいね。

焦りは親御さんにとってもストレスになってしまいますので、長い目で見ましょう。

とまと

子どもの行動に一喜一憂せずに、
失敗してもおおらかに受け止めてあげられるような
心構えでいるといいですね



不登校が長引くのを避けるには?

不登校が長引くのを避けるには?

不登校が長引くのは、不登校の4段階(行き渋り期、混乱期、慢性期、回復期)に合った
対応が取れていない場合です。

たとえば、行き渋り期に無理に学校に行かせようとしていると、どんどん疲弊してしまい、
子どもが親に甘えられるようになって回復するまでに、余計に時間がかかるのは分かりますよね。
また、回復期に入っていて子どもが意欲的になってきているのに、無理していないか心配になって、
親が休ませようとしていたら、折角出てきたやる気をなくしてしまいかねません。



不登校が長引くのを避けるには、焦らずに子どもの様子をよく見て、今どの段階にいるのかを見極め、
ゆっくり休ませるべきときなのか、子どもの背中を押してあげるべきときなのかを考える必要があります。

とはいえ、昼夜逆転して、ゲームやYouTubeばかりやっている子どもを見て、
「休ませるべき?でも、このまま見守っていて大丈夫なの?」と不安になる気持ちも分かります。

子どもがYouTubeばかりやっていて、不登校が改善傾向にあるのか不安な方は、
以下の記事を参考にしてみてください。

一見、ダラダラしているように見えても、子どもは学校に行けないことに苦しんでいて、
何とか気持ちを落ち着かせようとしているのかもしれませんよ。


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不登校で学校に行くきっかけや長引く不登校回復期に気をつけること まとめ

不登校で学校に行くきっかけや長引く不登校回復期に気をつけること まとめ

この記事では、不登校から動き出す時期について、不登校を4段階に分けて解説してきました。

特に、子どもが前向きになってきて、
油断しやすい不登校回復期は気をつけることがあるので、注意しましょう。

この記事のまとめ
  • 不登校から動き出す時期は、子どもが不登校回復期に入ってから
  • 不登校から学校に行くきっかけは、卒業や進級のタイミングが多い
  • 不登校回復期に気をつけることは、焦って先回りせずに子どもの意思を尊重すること
  • 不登校が長引くのを避けるには、子どもの様子をよく見て不登校の段階に合った対応をする必要がある



4月が不登校から学校に行くきっかけになりやすいですが、その時期に間に合わせようと無理をさせると、
仮に学校に行けたとしても、再び不登校になる可能性もありますので焦りは禁物ですよ。

子どもと話し合い、様子を見て不登校の段階を見極め、背中を押してあげるのか、
甘やかして休ませてあげるのか、切り替えるようにしましょう。


休ませてあげるべきだと思うけれど、わがままを聞いて甘やかすと
不登校が長引くのではないかと不安な方は、以下の記事を参考にしてみてください。

子どもが親御さんに甘えられる状態である方が、不登校から回復しやすくなりますよ。

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