こんにちは、とまとです。
子どもが不登校でゲーム三昧、ゲームしかしないしゲーム依存かも…
もはやゲームを取り上げた方が子どもの為かな…
このように不登校で子どもがゲーム三昧の状態に陥り、親としてどうすればいいか悩んでいるということはありませんか?
家にいる間中ずっとゲームしかしなくて、昼夜逆転の生活を送っていたら将来が心配になりますよね。
ただ、ゲームしかしないからといって、無理やり取り上げてしまうのは賢明な判断とはいえません。
- 不登校 ゲームしかしない
- ゲーム 不登校 関係
- 不登校 ゲーム 取り上げ
このように検索してもなかなか解決には繋がらなくて困っている方も多いです。
ですので、ここでは親がどのように不登校の子どものゲーム三昧の状況に関わっていけばいいのか解説しています。
これを読むことで、不登校の子どもがゲーム依存になってしまう理由や、改善に向けてどう動けばいいかを知り、次の段階へと繋げていきましょう。
不登校の子どもがゲーム三昧になる理由
そもそも不登校で学校に行けないのになんでゲームはそんなにのめり込むのか不思議ではありませんか?
ゲーム三昧だと親としてもどうしたらいいか悩みますよね。ですので、理由やこのままだとどうなるかを先に知りましょう。
なぜ不登校の子どもがゲーム三昧になるか
不登校の子どもはがゲーム三昧になる理由として、ゲームをしている間、不登校であることに対する葛藤を一時的に和らげることができるからです。
不登校の子どもは学校に行ってないからといってストレスがない訳ではありません。
表面的には元気そうにしていても、学校に行けないことに対する不安や焦りが常にあります。
例えば、登校拒否の子どもが抱えるストレスは以下のものです。
- 失望感
- 罪悪感
- 焦燥感
- 無力感
ゲームに没頭すれば、これらを常に考えなくてすみますし、逆に何もしていない状態だとしんどくなってしまうからゲーム三昧になるのです。
見ているだけでもしんどい気持ちになってくるね。
ゲームの中ではRPGで成長して強くなったりレベルアップしていく事ができたり、現実より容易に達成感を得ることができます。
さらに、ゲームの中で主人公になったり、自分で操縦している感覚を得られることで、徐々に依存状態になることもあります。
例えば想像してみてください
大人だと仕事でとんでもないミスをしたり、落ち込む事があったら、友人と呑んで気晴らしに出かけたり、ドライブをしたりしますよね。
ですが、子どもはそのようなストレス発散方法は難しいです。それに比べて、家にいながら気軽に出来るゲームは身近で躊躇なくできるものなので、没頭してしまうのです。
不登校でゲーム三昧・ゲーム依存になると子どもはどうなるの?
とはいえ、このまま見放してしまったら子どもはこの先どうなるんだろうと気が気でないですよね。
全てのお子さんが下記のような状態になるわけではないですが、適切な対応をしないと悪化する場合もあります。
基本的には、ほとんどの人は最悪のパターンに陥ることはありませんので安心してほしいのですが、事前に知って対策を練るために、ここでは身体面での影響と精神面での影響にわけて見ていきましょう。
身体面での影響
- 昼夜逆転や睡眠不足による脳機能の低下
- 座りっぱなし、引きこもりによる運動不足
- 食事も疎かになり栄養不足
精神面での影響
- 短気、イライラしやすくなる
- 社会での孤立感や劣等感による落ち込み
- 家族や周囲とのコミュニケーション能力の低下
ゲーム依存は誰にでも起こり得るものですが、特にまだ自己コントロール力が付いていない低年齢ほど陥りやすいです。
なんだか不安になってきたな…
ここまで読んできて不安に思った親御さんも多いと思います。
上記のような状態を避けるには依存に陥らない為に早い段階で対応を考えることが必要です。
次にその方法について詳しく説明していきますので、ご覧ください。
ゲーム依存にならない為の対策
実践して頂きたいことは、あらかじめお子さんと実行可能なルールをすり合わせて、習慣化することです。
ルールはこれらを先に決定
- 使用時間
- 使用場所
ここでポイントですが、ルールを作る際は一方的に親が決めないことが肝心です。
お子さんと話し合って決めていきましょう。
子どもと話し合ってとは?
- 1日何時間ならいいと思うか
- もしゲームをし続けたらどんなメリット・デメリットがあるのか
- どこでプレイするならいいか
この辺りを子どもにまず意見を聞いて、あまりにも時間が長すぎるなど問題がある場合、頭ごなしにすぐ否定するのではなく、じゃあこうするのはどうかな?と代案を出しましょう。
または、どうすれば良くなるかな?と子どもに考えさせるようにしましょう。
肯定する言い方を意識すると子どもも受け入れやすくなりますので実践してみてください。
ゲーム三昧で現状お子さんのことが心配になる気持ちを分解していくと、親御さんの子どもに対する将来の不安に繋がることが多いです。
ゲームばかりして勉強しない→子どもが将来仕事で食べていくことが出来ないかも
仮に子どもが勉強三昧になっているなら、ここまで不安にならないし、逆に安心しますよね。
そう考えると代わりに学びに繋がることや将来に役立つことに興味をもって貰うと、安心材料が増えます。先の章でそこへ繋げるにはどうすれば良いか詳しく解説します。
不登校でゲームしかしない子どもから取り上げるべきか
子どもがゲームしかしていないと、もはやプレイ出来ないように取り上げてしまう方が良いのかなと考えますよね。
そう考えるのも子どもを想ってのことだと思います。なので、どう働きかけたらもっと効果的かを見ていきましょう。
ゲームの取り上げは悪影響
やはり不登校で子どもがゲーム三昧であまりにも時間も長い場合、取り上げることも考えますよね。
ですが、一方的にゲームを取り上げる行動は良い結果を招きません。
お子さんにとっては唯一心穏やかにできることがゲームだとして、それを取り上げてしまうのは辛いものがあります。
現状でゲームという子どもからストレスを取りのぞく手立てがあるのに、急に全くないものにしてしまっては逆効果なのね。
また、ゲームを取り上げることによって生活が改善したらまだ良いですが、なくしたからといって解決には繋がりにくいです。
ではどうしたらいいかというと、まず子どもの気持ちを知って寄り添うために、子どもの話・思いに耳を傾けることが必要になります。
不登校でいる間、同級生と話す機会が減り、周囲とのコミュニケーションも少なくなるので、親・家族との会話をお子さんは求めています。
引きこもって話さないのは、ただ単に話したくないだけではなく、実は寂しさや不安を
抱えながらも話すことができなくて、やむを得ずそうなってしまっているケースもあります。
子どもがゲームばかりしていて親と話す気すらない、聞く耳を持たない子だ。
このように決めつけずに、根気強く関わり続けることが大切です。
ゲームを制限するかどうかはまず子どもとしっかり対話してからと覚えておきましょう。
不登校でゲームばかりになるのは珍しいことではない
そもそも不登校でゲームばかりになるのは実は珍しいことではありません。
登校拒否でずっと家にいると、その間でできることは限られてきますよね。
うちの子だけゲームにのめり込んで…
このように嘆く必要はないです。普通にあることとして、そこからどうするかということを一緒に考えていきましょう。
YouTubeを見たり、ゲームをしたり気軽に楽しめるコンテンツが沢山あり、それをして一日を過ごす人は想像以上に多くいます。
「学校に行かないで人生どうなってしまうのか」と重い重圧に苦しみますが、かなりの人が進学や就職をしているという調査結果もあります。
「中学3年生のときに不登校だった子どもが5年後どうしているか」を、
文部科学省が追跡調査(2016年発表)したところ、約82%が進学・就職をしています。
今すぐ動き出すことに重点を置くのではなく、長期的に考えると今は必要な期間で、
マイナスではないということがわかります。
いや、それでも今が不安だし早くしないと。
焦る気持ちもわかります。ですので、そういう時こそ、
親として出来ることを一つずつクリアしていきましょう。
不登校の昼夜逆転でゲームに没頭する気持ち
昼夜逆転でゲームに没頭してしまうのは一言でまとめるなら、朝早く起きるのが嫌だからです。
早く起きてしまったら、「今日は学校に行けそう?」と聞かれる可能性、両親の心配そうな表情・イライラしている表情を見るのが苦痛など、子どもにとってかなりプレッシャーになる出来事が多くあります。
今日は学校に行けそう?て聞いちゃってるかも、不安な顔も出ちゃってるのかな…
今日は学校に行けそう?とか聞かないでほしい
朝に「これからどうしよう」と考える時間や、「なんで学校に行けなくなったんだろう」と自分と向き合う時間ができてしまうので辛いのです。
お母さんにもわるいなとは思うけれど、上手く頑張れなくて、朝の時間にぐるぐるしちゃうんだよね…
それらを避けるために無意識のうちに夜遅くまで起きる習慣から抜けられなくなっています。
無理に両親から早く寝ることを強要されると、自分を認めてもらえていないように感じて、ますます昼夜逆転のゲーム生活が悪化してしまうこともあります。
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ゲームに加えて、スマホの扱いについてもこちらでチェック。
ゲーム依存から不登校改善に向けたステップ
ここからがポイントで、ゲーム依存から不登校の改善に向けたステップは大きく4つあります。
この取り組みをしていき、ゲーム三昧から少しずつ抜け出せるように親子で行動していくことが必要です。
子どもと合意の上ゲーム時間を決める
一つ目は「親子間でよく話し合って、ゲームをするときのルールを決めること」です。
これまでの章でも解説したように、1日30分までね、などと親が決めてしまうことはお勧めしません。
なぜなら、子ども自身が納得していないと結局約束が破綻して、親子共々プラスにはならないからです。
例えば、お子さんが元々ゲームを一日中12時間以上している等の状態であれば、まずは10時間に減らす、その後8時間にするなど、段階を踏んで無理なく実行することを検討してみてください。
はじめは時間通りになかなか出来ない面もあるかと思いますが、そこで責めてしまうと親子関係がわるくなります。
また、子どもが同意したと思い込んでいたものの実は内心嫌だと思っていたということもあるので、お互い納得のいくように話を進めることを意識しましょう。
NG例
母:こうしようと思うんだけどいいよね?(有無を言わせない圧)
子ども:う、うん…
母:(同意してくれた)
OK例
母:こうしようと思うんだけど、〇〇ちゃんはどう考えてる?他に何か案あるかな?
子ども:本当はこうしたいんだ。
母:じゃあ、〇〇ちゃんのしたいことを尊重してこうしようか。
子どもがゲーム三昧でゲームの時間を抑えたい場合、総プレイ時間ではなく、連続してプレイする時間を減らす案もあります。
時間で区切ると揉めてしまうという場合、区切りのいいステージまで進んだら一旦ストップするなどの対策を練るのがおすすめです。
ゲーム以外の関心分野をつくる
次のステップは、「ゲーム以外に関心を持つ時間をつくること」です。
ゲーム時間をどれだけ制限しても、ゲーム以上に夢中になれるものがなければ、長くは続きません。
ですので、ゲーム時間を他に充てるため、関心の持てるものを作りましょう。
とはいえ、じゃあどうやって探せばいいの?
例えばこのように関心を探します
子どもが普段はまっているYouTubeや遊びに出てくる物事を深掘りする
⇓
- 好きなジャンルは何か?
- どういうテーマを面白いと思うか?
- 逆に興味のないものは何か?
⇓
- 実際に現地を訪問してみる
- 体験してみる
特にこれというものがないお子さんも、経験してみたら意外としっくりきたり、興味がわくことがあります。
うちの子はゲームしかしないしと諦めずに、実行に移せるまで何度か繰り返し誘ってみてください。
学習環境を整える
さらに次は、学習環境を整備していきます。
不登校で学校に行っていないと、元々勉強嫌いでなくても、「わからない所がわからない」から勉強が手につかないという事態も出てきます。
ですので、一旦お子さんとどの範囲がわからないのか、基本の参考書を解きながら確認し、可能であれば外部の講師と関わりながら、徐々に習慣づけしていくことをしましょう。
これもゲームの時間設定と同じで、お子さんのペースに合わせながら段階を踏むことが必要になります。
- 基本問題が解けた
- やり直し問題で間違えなくなった
一つ一つの細かい変化を褒めて、認めることをしていきましょう。
親御さんが成長を見てくれていることを知ると、子どものモチベーションを高く保つことにも繋がります。
居場所を作る
その次は、子どもが定期的に集える場所を用意することです。
- フリースクール
- 外部の部活動
- 習い事
上記のような場所も参考にしながら、家庭以外に居場所を作ることで、意識が外に向き、子どもが前に進むきっかけになる可能性も大いにあります。
メリット
- 外部の活動にエネルギーを注ぐことで、自然とゲームから離れることができる
- 人と繋がることで、周りの価値観を吸収できる
- 新たにロールモデルを見つけることができる
居場所ができることで、無理やりゲームから引き離すのではなく、自然な形で依存状態から抜け出すことも可能になります。
また、もし家庭内で言いにくいことがあっても第三者に相談することでストレスが軽減されたり、暴言、暴力が減ることもあります。
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勉強の追いつき方についても解説中。
昼夜逆転でゲーム三昧、不登校の子どもとの関わり方は?
子どもがゲーム三昧なうえ、昼夜逆転していたら、いよいよどこから手をつけたらいいのかわからなくなってきますが、親子間での関わり方が重要になってきますので、確認してみてください。
親子間の約束は一貫して守り、時には第三者を入れて話し合う
仕事では必ず守ることであっても、親子間での約束事となると少し重要度が下がる気がして忘れてしまうという方もいます。
ですが、「親子間で決めたことは例え家庭内であってもしっかり覚えておき守る」ことが肝心です。
その出来事単体で見ると大した事のないように思うこともあるかもしれません。
ただ、子どもは親の言ったことをよく覚えていますし、約束事が実行されないと信頼関係が壊れていきます。
親にいっても守ってくれないしな~
そこからどんどんすれ違って、会話すら減ってしまう危険もあります。
また、逆に子どもの機嫌を伺うあまりに、当初していた約束通りでなく、途中で覆してしまうパターンもあります。
例えば、宿題が終わるまでは子どもの欲しがっているゲームを買わないと約束したのに、子どもが癇癪を起こし出して、途中で買い与えてしまうなどです。
この場合、子どもは駄々をこねたら、母親は何でも言うことを聞いてくれるんだと解釈してしまいます。
伝え方を工夫する必要はありますが、親もなんでも言いなりにならず言う時は言って大丈夫です。
伝えるべきことは顔色をうかがわずに堂々と伝えましょう。それで上手くいかない場合、第三者を入れて話し合いましょう。
そうそう、親子で話しているとなかなか通じなくて埒が明かないことがあるの。
スクールカウンセラーやフリースクール・塾の先生など、第三者に入って貰うことで話がスムーズに進むこともあります。
家庭内の近しい関係だからこそ、伝わりづらい面もありますので、落ち着いて冷静に話せないときは、周りを頼ってください。
ゲーム三昧で昼夜逆転の場合のNG声かけ
ゲーム三昧で登校拒否の場合のNG声掛けは、不登校で学校に行けないのに、「なんで行かないの?」と学校の話ばかり出して、無理に行かせようとする声かけです。
昼夜逆転する子どもの気持ちの背景には、このような恐怖があります。
朝早起きしたら親に学校に行かされる
サボってるだけだと思われるかも
ですので、そこをあえて刺激するようなことを言ってしまうと、ますます子どもの生活習慣にも影響し、どんどん起きれなくなっていきます。
お子さんの中には自分の意志とはもはや関係なく、無意識に想像するだけで体調がわるくなってしまって、物理的に絶対に学校に行けない状況が出来上がってしまう子もいます。
もし回復してきて本人も学校に少し復帰したいという気持ちがあれば学校の話題が全てNGではありませんが、タイミングを見る必要があります。
さらに、子どもに学校関連の問いかけをする場合、親御さんの方ももしかして学校に行けるようになるかもという期待を込めて話してしまうので、それがかえって足枷となってしまうのです。
今日は学校行けそうかな?(今日こそ行けたらいいな)
どこまで頑張れば認めてもらえるのだろう…
「がんばれ」など努力を促す声かけも、すでに頑張っている子どもからしてみれば、悲しくなってしまう部分があるので、できる限り受容する声かけに切り替えましょう。
解決の糸口は子どもの気持ちを理解すること
ゲーム依存になっている子どもにするべきことは、「本人の苦しい気持ち」を理解することです。
うんうん、それは何度も聞いてきたわ。
この記事を読んで、お子さんのことを理解しようとする親御さんだからこそ、子どもの気持ちに寄り添うことを再度心がけてほしいと思います。
子どもにどれだけ優しい言葉をかけても、「自分を理解してくれる存在であること」の確信を持てなければ、親であっても心を開けないし、居場所がなくなってしまいます。
親御さんがゲームを無理やり止めさせようとしたり、子どもがゲームをしている間、不機嫌になって言葉には出さないものの間接的に圧力をかけてしまっていることがあります。
それに気づき改善することで、ゲーム時間が減り、変化が出てきたという事例もあります。
もちろん努力してお子さんの理解を誰よりも深めようとしているのは親御さんです。その上でやはりもう一度、子どもの心の理解に力を注ぐことが、解決の糸口になります。
なんでゲームばっかりなんだろう?から、子どもが何のために今の選択をとっているんだろう?
ぜひこのように考えて受け止めてあげてください。
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昼夜逆転の対応をもっと詳しく知りたい方へ。
不登校でゲーム三昧 取り上げるかどうするのか まとめ
ここまで、子どもが不登校でゲーム三昧になっており、「ゲーム依存かも・ゲームを取り上げた方が子どもの為かな…」という悩みへの親の対処法や、お子さんの気持ちについて解説してきました。
この記事のまとめ
- 不登校でゲームを取り上げるのは逆効果、ルールを子どもと話し合って決める
- 不登校でゲームしかしない場合、他に関心分野を広げる
- 家庭と外部の居場所をつくり、子どもの気持ちに寄り添う
不登校に関する記事を他にも用意していますので、適切な対応を一つずつ着実に、一緒に学んでいきましょう。
褒める、見守る、自信をつけるなどの小手先のノウハウから抜け出し、
親子ともに本音を言い合えるようになる
↓
お子さんの不登校が改善する
という流れが一撃で理解できるようになります。
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