不登校の子が言われて心に響く言葉とは?声のかけ方やメッセージの選び方

こんにちは、とまとです。

・ 不登校になってしまった子供に、つい『いつ学校行くの?』ときつく言ってしまいます。
・ 『がんばれ』って励ましの言葉をかけているけど、いいのかな?

皆さんは、こんな悩みをお持ちではないでしょうか?

母親

そろそろ学校に行ったほうがいいんじゃないの?

母親

学校行かないと勉強遅れちゃうわよ!

こんな言葉をかけてしまってはいないでしょうか?

学校に行けなくて不安に思っているお子さんに響く言葉をかけてあげたくても、なかなかかける言葉って見つからないですよね。

とまと

不登校のお子さんは、周りからかけられる言葉にとても敏感になっているんです。

不登校の子にかける言葉には、言ってはいけない言葉があるんです。

かける言葉次第では、毒にも薬にもなってしまいます。十分に気を付けて言葉をかけなければ、学校に行けずに不安に思っているお子さんをさらに追い詰めることになってしまいます。

また、友達から心配したLINEなどのSNSやメッセージが来た時などに、言葉のニュアンスの違いから、思いがけず傷ついてしまうこともあります。

今回の記事では、不登校の子やその親に言ってはいけない言葉や、心に響く言葉のかけ方、LINEなどからメッセージを送る際に気を付けるべきポイントについて解説していきます。

この記事を読めば、不登校の子や、その親へ声をかかるときのコツがわかるようになりますので参考にしてみてください。

             


目次

不登校の子に響く言葉のかけ方とは?

不登校の子に響く言葉のかけ方とは?
母親

不登校の子に響く言葉なんてどんなものかわからないわ。

この言葉をかけさえすれば、どんな子供の心にも響きます!といった魔法の言葉はありません。

とまと

大切なのは、子供を受け入れるための環境作りと声掛けのタイミングなんです。

子供が不登校になってしまう理由は様々です。

学校の人間関係がうまくなっていなかったり、勉強が思うようにうまくいかなかったり、大人が『そんなことで?』と思ってしまうような理由だったりすることもあります。

子供自身でもよくわからないけど、学校に行けないという状況であることも多いのです。

とまと

子供自身が混乱しているようなときに色々な言葉をかけても受け入れられる状況にはないですよね?

まずは、子供が心を落ち着ける環境を整えていくことが必要です。

子供が言葉を受け入れられる環境を整える

子供が言葉を受け入れられる環境を整えるためには、学校に行けなくなってしまった不安な気持ちを子供から取り除くことが先決です。

母親

そうは言っても、親自身も不安でいっぱいですよ。

とまと

不登校になると、子供だけでなく親御さんも不安になってしまうものですよね。

不登校になった原因は子供のせいでも、親のせいでもありません。

不登校になったことは、子供が成長している証でもありますので、その状況を受け入れてみましょう。

親が自分を受け入れてくれるのがわかれば、家庭は安全な場所なんだと思うようになり、次第に心を開くきっかけにもなってきます。

言葉をかけるタイミング

誰しも、1つや2つ心に響いた言葉があるのではないでしょうか。

その時のことを振り返ってみると、自分が悩んでいる内容にピンポイントでピッタリはまったときに、
自分にとって響く言葉になるものです。

たとえば、スラムダンクという漫画に出てくる名言で有名な『あきらめたらそこで試合終了だよ。』という言葉を
ご存じでしょうか?
主人公のチームメイトが試合をあきらめかけたとき、恩師からこの言葉をかけられて最後にシュートを決めて
逆転できたという場面の言葉です。
そのチームメイトがまさに欲しかった言葉だったのではないでしょうか。

言葉がどんなタイミングで響くのかは誰にもわかりません。

必ずしも身近な人からの言葉が響く言葉になるわけでもありません。本人が自身を奮い立たせる言葉を自分で見つけてくることも多々あります。

テレビや漫画、本など様々な媒体に触れる機会も増やしてあげると良いと思います。

言葉が素直に入ってくるときもあれば、拒絶してしまうときもあります。それがまさにタイミングなのです。

子供が反抗心をむき出しにしているときや、周りの声を全く受け入れられなそうなときは無理に声をかけても拒絶されてしまいます。

言葉をかけるタイミングを間違えず、言葉を受け入れられる環境を整えてあげることが必要です。


親が不登校の子供に対して言ってはいけない言葉とは?

親が不登校の子供に対して言ってはいけない言葉とは?

お子さんが、不登校になってしまったとき、あなたならどんな言葉をかけましたか?

とまと

親の立場からすると、どうしても強い言葉をかけてしまいがちですよね。

親も不安を抱えているので、漠然とした不安から、みんなと同じになってほしいという感覚になってしまいがちです。

でも、子供の立場からすると、学校に行かないことを否定され続けるのはとても苦しいことなんです。

家庭が安全な場所だと認識させ子供の不安を取り除く

子供の不安を取り除くためには、子供を認めてあげることが最優先です。

子供は、そのままの状態を受け入れてもらえると安心するものです。

親が子供を受け止めていないと突き放されたと思い、心を閉ざしてしまいます。

『学校に行ってほしい、他の子と同じようになってほしい』という感覚から離れ、親は子供の味方だという状況をきちんと伝えて家庭が安全であることを認識させることが大切です。

登校拒否をしている場合はまずは挨拶や声掛けから

母親

子供がふさぎ込んじゃって、声をかける余裕がないわ。

引きこもっているような場合、必要以上に声をかける必要はありません。

とまと

小さなステップとして、まずは挨拶することから始めましょう。

・ 『おはよう』『おやすみ』『いただきます』『ごちそうさま』などの基本の挨拶
・ 子供が家事等を手伝ってくれたことに対して『ありがとう』

挨拶を欠かさずに行うことにより、家は安心できる場所だというメッセージを送っていることになります

また、学校に関する話題にはあえて触れずに、当たり障りのない話をすることも有用です。

・ 『今日は暑くなりそうだね。』
・ 『昨日はどんな本を読んだの?』

このような会話をきっかけに、子供の不安な気持ちが薄くなり、学校に行けなくても家族は受け入れてくれるんだという安心感を与えることにもなります。

親が不登校の子に言ってはいけない言葉

母親

親が不登校の子に言ってはいけない言葉はどんなものなんですか?

子供が不登校になると、親自身も不安になってしまうため、学校に行かせようとする言葉をかけてしまいがちです。

子供を追い詰めてしまう言葉

いつになったら学校に行けるの?
勉強についていけなくなったらどうするの?
今学校行かなかったら将来大変なことになるよ。

子供は、学校に行きたかったとしても行けないから困っているのです。

勉強が遅れてしまうことや、自分の将来が不安になるのは親以上に子供のほうなのです。

一見すると励ましている言葉

私も行きたくなかったけど、頑張っていったんだよ。
みんな学校行っているんだから、あなたも行けるわよ。

一見すると励ましの言葉にも聞こえますが、周りと比較して自分はダメな人間なんだ、と感じてしまいます。

『みんなはできているのに何で自分はできないんだろう』、と思い込んでしまうのです。

楽観的な言葉

気のせいでしょ、行ってみたら案外何とかなるわよ。

例えば、おなかが痛い時に、『大丈夫、気のせいだよ』と言われて納得できますか?おなかが痛い時は痛いですよね。

それと同じです。

学校に行きたくないと言っていても、親から『大丈夫、行けばどうにかなるよ』と言われて、『そうだね、学校に行ってみよう!』とはなりませんよね。

親がつい言ってしまいがちな言葉は、子供を追い詰めてしまうことが多いです。

『この言葉をかけていいかどうか』子供の立場に立って。

具体的にはどんな言葉をかけたらいいの?

母親

安心できる環境を作ることはわかったけど、具体的にはどんな言葉をかけたらいいの?

子供が『学校に行きたくない。』と言い始めたときには、

・今まで大変だったね。
・よくここまで頑張っていたね。

などの寄り添いの言葉や、子供自身を認めてあげる言葉を選ぶとよいでしょう。

・学校は休んでも大丈夫だよ
・家にいてもいいんだよ
・そのままのあなたでいいんだよ
・話があるなら聞くよ

といった、子供の居場所が確保されるような言葉をかけると子供は安心してパワーを充電できます。

声をかけずにそっとしておいたり、逆に外出ができるのであれば一緒に買い物に行ったりすることも子供にとってはよい場合もあります。

とまと

寄り添う言葉をかけてあげることがとても大事なんです。

不登校の子供を持つ親にかける言葉とは?

不登校の子供を持つ親にかける言葉とは?
母親

お子さんが登校拒否だって聞いたけど、理由を聞いてもいいのかしら?

母親

学校の情報を伝えてあげたいけど迷惑かな?

同級生のお子さんが不登校になってしまったとき、距離感が難しいのが不登校の子の親との関係です。

結論から言えば、不登校の子を持つ親御さんには、当たり障りのない話をするのが無難です。

中には、声をかけてほしいという親御さんがいらっしゃいますが、積極的な声掛けは必要ありません。

心配する気持ちはわかりますが、親御さんからのSOSを受けとった場合に寄り添うくらいで十分です。

不登校の子供を持つ親の心境

不登校の子を持つ親の心境としては、

・ なんでうちの子は学校に行けなくなってしまったんだろうという不安
・ なんで早く気付いてあげられなかったんだろうという後悔

を抱えているものです。

不安や後悔でいっぱいなので、きちんと学校に行けているお子さんをうらやましく思ってしまうものです。

とまと

不安を抱えながらも子供と必死に向き合っている状況なんです。

そんなときに子供のことを根掘り葉掘り聞かれてしまうと、余計な気苦労をかけてしまうことになります。

不登校の子供を持つ親にかける言葉はある?

母親

かといって、顔を合わせるのに何も声をかけてあげないのもよくないと思うんですよね。

興味本位で子供の不登校のことを聞いてしまうと、負担をかけてしまいますので、親に寄り添った言葉をかけてあげればよいでしょう。

たとえば、

・大変だと思うけど、話したいことがあれば聞くよ。
・無理に話す必要はないよ。
・辛かったら連絡してくれていいからね。

というように、受け入れる体制はできているから、相手のタイミングで相談できる環境があることを伝えてあげることが大切です。

母親

気をつけなければいけない言葉はあるの?

とまと

意外と言ってしまいがちですが、『大丈夫?』という言葉は使い方次第では傷つけてしまう可能性があります。

『大丈夫?』という言葉は励ましの言葉にも聞こえますが、色々な含みをもった言葉でもあります。

不登校の子を持つ親は、様々な不安を抱えているので、『大丈夫?』と言われても『大丈夫』と答えるしかなく、全く大丈夫な状態ではないことがほとんどです。

・子供が学校に来られなくて大丈夫?
・学校に行かないことを許していて大丈夫なの?
・今後の進路については大丈夫?

このように、『大丈夫?』という言葉の中には不登校は親のせいだというようなニュアンスを含みがちですので、声掛けとしては控えたほうがよいでしょう。

親同士でしか共有できないもの

母親

話を受け入れるときの心構えはありますか?

とまと

同じ年代の子供を持つ親だからこそ力になれることもありますよ。

こちらから積極的に働きかけるのは控えたほうが良いとお伝えしましたが、不登校の子の親御さんからSOSが出たときは、受け入れてあげればよいでしょう。

子供としっかり向き合っていると、ときには疲れてしまうこともあるでしょう。

親自身がリフレッシュすることで、新たな気持ちで子供と向き合うこともできます。

子供の親としてではなく、同年代の友達として、【子供の話は抜きにして、相手が話したければ話す】、くらいの感覚で話を聞いてあげることが大切です。

不登校の友達にLINEでメッセージを送るときに注意すべきこと

不登校の友達にLINEでメッセージを送るときに注意すべきこと
お子さん

友達が学校が来ないときにLINEを入れたいんだけど、どんなことに気を付ければいいの?

とまと

電話や直接会って話すことと比べてLINEなどでメッセージを送るときは、さらに注意が必要です。

不登校に関連したサイトの中には、『早く学校においでよ。』といったメッセージを送ってほしいとしているサイトもあるが、無理にこのようなメッセージを送ってしまうと、かえってプレッシャーを与えてしまうことになります

LINEなどのメッセージは『文字』として残ってしまうため、文面を誤ると、深く傷つけてしまうことにもなりかねません。

LINEやSNSなどから不登校の友達にメッセージを送る場合に注意すべきこと

LINEは今や気軽に連絡が取れてしまうとても便利なツールですよね。不登校中であっても、簡単に連絡が取れてしまいます。

手軽に送れるLINEだからこそ、何気ない言葉を簡単な気持ちで送ってしまうと、不登校の友達を深く傷つけてしまうこともあります。

また、『せっかく自分にラインを送ってくれたのだから、なんか返さなければいけない』と返信に困ってしまうこともあるんです。

LINEで送ってもよいメッセージと送らないほうがいいメッセージ

不登校の原因を聞くことは本人を追い詰めてしまいますので、理由を聞いたり、励ます言葉は避けましょう。

『LINEで友達が心配してくれているから頑張らないと。友達の期待に応えなきゃ。』と思っていても、頑張れない自分にネガティブな感情を持つようになってしまいます。

  • なんで学校に来ないの?
  • クラスに早く戻っておいで!
  • 皆学校で待っているよ!
  • 頑張って!
  • 皆と一緒に頑張ろうよ!

不登校になった原因は、必ずしも1つではありません。本人は、登校したくでもできない状態にあります。

このような言葉をかけてしまうと、プレッシャーに感じてしまい、余計に辛くなってしまうのです。

  • 学校ではこんなことがあったんだよ。
  • 部活ではこんな出来事があったんだ!

など、学校の出来事や勉強の話も負担に思ってしまうので、学校以外の話をしてあげましょう。

お子さん

じゃあ不登校の友達にどんなメッセージを送ったらいいのかな?

とまと

友達が興味を持っていることについての話だと、負担は軽くなるよ。

  •  君が好きそうな面白い漫画を見つけたんだ!今度読んでみて!
  •  昨日のテレビ見た?
  •  こんなゲーム最近やってるんだけどやったことある?

のように、学校とは関係のない話をしてあげると、LINEでのやり取りも気持ちが楽になるはずです。

友達が学校のことを聞いてきたときに、決して学校復帰を無理強いさせず、友達に寄り添って話を聞いてあげましょう。

また、無理に返信をさせることのないように『返信は無理してしなくてもいいからね。』と一言添えてあげると友達の負担も軽くなりますよ。

不登校の自分が友達からLINEを受け取ったときの対応について

お子さん

友達からLINEが来たけど、返信しにくいな…。

とまと

返信しにくい時は無理に返信しなくてもいいんだよ。

友達からLINEが来て、返信する元気がなかったときは、無理に返信をする必要はありません。

『今は調子が悪くて返信ができないから、元気な時に返信するね。』と正直に入れて、少し落ち着いてきたときに改めて連絡してあげれば大丈夫です。

まずは、自分を大切にしてあげましょう。

不登校の子が言われて心に響く言葉とは?声のかけ方やメッセージの選び方 まとめ

不登校の子が言われて心に響く言葉とは?声のかけ方やメッセージの選び方 まとめ

この記事では、不登校の子に響く言葉について触れてきました。

不登校の子に言ってはいけない言葉や、不登校の子を持つ親にかける言葉、不登校の友達へLINEでメッセージを送る場合の注意点について紹介してきました。

この記事のまとめ

  • 不登校の子の心に響く言葉のかけ方
  • 不登校の子に励ます言葉は言ってはいけない
  • 不登校の子を持つ親にかける言葉は寄り添った言葉をかける
  • LINEでメッセージを送るときは、学校以外の話題を

不登校になってしまう理由は人それぞれです。

まずは、その子の抱えている不安を取り除き、周囲を取り巻く環境を整え、ありのままを受け入れる姿勢が大切です。

少しでも参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

不登校から少し回復してきたときには、こちらの記事もおススメです。

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