不登校だと、やっぱり内申点はあげられないのかな?
そうなると公立高校にもいけないのかな?
不登校であることと、内申点の関係ってどうなってるんだろう?
こんにちは、とまとです。
不登校のお子さんの高校進学に悩みを抱えている親御さんは多いでしょう。
- 高校の選択肢
- 学力
- 内申点
様々な不安がありますよね。
内申点は、出席日数や学校での生活態度が反映されるから、あげるのは難しいわよね?
確かに不登校だと内申点をあげるのは難しいと感じている人が多いです。
しかし、不登校であったとしてもいける高校はたくさんあるし、内申点をあげる方法もあるんです。
この記事では、
- 不登校のお子さんの内申点の心配
- 高校進学への悩み
を解消できるお話をします。
不登校だと公立高校はいけないんじゃないか?という不安をなくして、お子さんの次のステージへのステップアップを目指しましょう。
不登校と内申点
不登校だと内申点は上がらないんじゃないか?
出席日数や先生の心象などもあまりよくないのは事実だし…。
では、実際は不登校と内心点とはどんな関係なのかを解説します。
内申点をあげるには
そもそも、内申点をあげるにはどうしたらよいのか?
不登校であっても、通常登校している生徒であってもそれを知っておくことから始めましょう。
調査書を書く際、内申点に先生がポイントにするのは
- 定期テスト・小テストの点数
- 生活態度
- 勉強への積極性
というのがあげられます。
その他にも、授業態度や授業への積極性も内申点のポイントになります。
予習復習や、先生への質問をなど、『やる気』も内心のポイントにつながります。
不登校の場合でも、積極性って評価されるの?
そうですね。連絡帳や、オンラインを利用して勉強への意欲を伝えることは可能です。
不登校だと内申点をあげるのは難しいのか
内申点って、やっぱり学校で先生と接していないと、あげられないんですか?
確かに、学校での評価が内申点につながるというイメージですよね。
出席日数が内申点に反映される学校もありますし、高校側も調査書の出席日数を内申点と関連して重視する場合もあります。
さらに、内申点が書かれている『調査書』には、委員会活動や部活やコンクールの功績をはじめ、出席日数が記載されるため、内申点と出席日数が関連付けられやすくなっています。
実際、公立高校を受験する際には『欠席日数の多い生徒は審議』されることが多いです。
審議で通りやすい理由としては
◎長期のけが・病気の療養
◎1.2年は欠席が多くても、3年ではきちんと来ていた
◎3年間全体での出席率は考慮できる
と言ったものがあります。
不登校の経緯などを重視する学校もあるので、きちんと理由を説明できることもポイントにはなります。
しかし、内申点というのは基本的に『教科ごとの成績を点数化したもの』です。
定期テストや、小テスト・提出物の結果も内申点にはしっかり反映されます。
むしろ、そちらを重要視している高校もあります。
ですので、必ずしも不登校だからと言って内申点をあげられないということはありません。
不登校の生徒が内申点をあげるには
成績だけなら、家庭学習でも内申点をあげるのは難しくないかも。
でも、実際どんなやり方で、どのくらいの内申点をあげることが可能なのか、知りたいところですよね。
この章では不登校でも、内申点をあげられる方法を具体的に紹介します。
提出物やテストをきちんとする
内申点で、大切なのは授業態度や積極性だとお伝えしましたが、それは何も学校だけで評価されるとは限りません。
不登校であっても、課題や宿題などの提出物、小テストや定期テストの点数がしっかり考慮されます。
宿題や課題はともかく、テストは家で受けるのは難しんじゃ?
そうですね。そんな時は学校側と相談して、保健室登校や別室試験を受けるといいでしょう。
学校に行って、大勢の中で授業を受けるのは不安であったり、毎日学校に行くのは無理かもしれません。
でも、テストのときに、みんなと時間をずらして登校して、保健室や、別室で試験を受けている不登校のお子さんは結構います。
無理やり登校させるのはお勧めできませんが、お子さんと相談していけるようなら試験だけを受けに行けるよう、先生に話してみましょう。
また、課題や宿題はタブレットで行える学校も増えているので、活用しましょう。
高校進学を希望するには、とにかく学習における『やる気』が内申点につながります。
それは、登校していても、不登校であっても同じなのです。
タブレット学習や教育支援施設を活用
勉強の遅れや学力の低下はどうしても内申点に大きく響いてきます。
不登校だと、周りと比較することが難しく、自分のペースにおちいりがちです。
いざテストを受けた時に、遅れや、志望校の学力に気づかされる子も多いです。
学校に行かなくても、周りの学習状況や、勉強の遅れをチェックしながら学習するのに、様々な方法があります。
タブレット教材
いわゆる通信教育です。
スマイルゼミや進研ゼミなど、様々なタブレット端末を使った学習を利用しましょう。
塾などと違って、各学校の教材に沿って5教科すべてを1台の端末で学習できます。
平均的な学習の進み具合を考慮して、予習復習メニューを学習することができます。
講師による解説や、とき方のヒントなども織り交ぜたプログラムで、わからないところを繰り返し学習することもできるので、勉強に取り残される心配も少ないです。
学力テストなどもあるので、全国平均で自分がどのくらいの位置にいるのかも確認しやすいですね。
フリースクール・教育支援センター
学校へ復帰する第一歩としても活躍してくれる、フリースクール。
人とのかかわりあいを持つうえでも、利用するといい施設です。
ただし、教育委員会の管轄など公的な施設なら学校と連携がとりやすいのですが、民間の施設の場合注意点もあります。
- 校長や担任など、学校側と施設の指導方針を確認する
- 学習や生活態度などの様子がきちんと学校に伝わる
- 通知表の評価、指導内容記録をしっかりとっている施設
上記のようなことを学校、施設、教育委員会との間で確認をしましょう。
学校・保護者・施設の連携をしっかりしないと、せっかくの行動も内申点につなげることができなくなってしまいます。
施設を利用することで、視野を広く持つこともできるので、学習意欲や勉強への積極性をあげることができます。
内申点のアップにつながりますね。
不登校だと公立高校にはいけない?
内申点は上がっても、やはり進学できる高校は限られてしまうのではないか?
公立高校には入れないんではないか?
この章では、そんな疑問にお答えします。
志望校を検討しよう
『不登校だと私立高校か偏差値の低い高校にしか行けない』という偏見が多くあります。
そんなことは、ほぼありません。
私立でも公立高校でも、受験をすることはできますし、進学も可能です。
とはいえ、やはり調査票(内申点)を重視する高校もなくはありません。
自治体や県によっても違いますが、様々な評価点の違いはあります。
例えば
- 受験当日の点数重視
- 調査書重視
- 調査書+受験当日点数重視
など、高校によっても様々です。
また『不登校』の割合も3年間のトータルを見るのか、1.2年生よりも3年生時の欠席率を見るのか、など違いもあります。
公立高校では、私立高校に比べて調査書を重視するところも少なくありません。また学校の校風もしっかりしているところも多いです。
中学では様々な理由で、不登校になってしまったお子様でも、高校はきちんと登校したいという気持ちがあるから、進学を希望しています。
志望校は、お子さんと話し合って、きちんと足並みをそろえましょう。
さらに、公立高校でも『調査書不要』のところがあるので、チェックしてみるとよいでしょう。
担任の先生との連携
ご紹介したように、公立高校では、重視するポイントがざまざまです。
まずは、担任の先生に相談をしてみましょう。
◎志望する高校
◎現在の学力などの状況
◎提出物や、出席状況などの確認
と言ったことを、担任の先生に相談してみましょう。
家庭での様子や、お子さんの状況を、日頃から学校と共有しておくことが大事です。
不登校であっても、親御さんと学校とのつながりはとても大切なことだと覚えておいてください。
先生との連携だけで、内申点はあげられるの?
先生と連絡を取ることや、お子さんの家庭での様子を報告することで、学習への意欲を伝えることがポイントです。
課題や提出物をきちんと期限に提出できたり、授業について行けているかどうかを判断できるように、小テストや定期テストをきちんと受けるためには、しっかり担任の先生と相談や連絡を取りましょう。
不登校であっても、家庭での学習で勉強に対する意欲や、提出物がしっかりしていることを担任の先生が、把握していることも重要です。
また、志望校の情報を先生に確認してもらうためにも、学校との連携や連絡を取ることをお勧めします。
◎志望校の調査票に対する割合の意識
◎中学校での成績と、受験当日の点数の比重
◎不登校の生徒に対する認識
中学校の先生は高校の様々な情報を持っています。
その面でも、学校との連携が大切です。
教科ごとの内申点をあげるポイントを知ろう
前にも紹介したように、内申点とは5教科の学力の点数化です。
その年によっても違いますが、おおむね点数を取りにくいポイントやとるための対策を知ることが大切です。
国語
『小説』や『文章の読み取り』を身に付けましょう。
新聞や本を読む習慣をつけるとよいでしょう。
また漢字のケアレスミス、がないようにすることが点数をあげるポイントです。
数学
計算・方程式・公式・図形など基礎をしっかり身に付けましょう。
これらは関連しているので、受験にも違う文章題で何度問題に出てきます。
また、出題率は低いですが、統計と確率は数学の中でも独立した分野ですので、商業系の高校では点数につながることもあります。
英語
『単語』や『熟語』をしっかり押さえましょう。
基礎がものをいう教科です。
スペルや、つながると意味が変わる単語などケアレスミスがないようにしましょう。
◎リスニングについて
・問題文を読み何が聞かれそうかを先読みする
・絵や図があればそれに関連する英単語を考える
・5W1Hを意識して聞く
理科・社会
この2教科は、受験ではまんべんなく出題されることが多いです。
内心点をあげるにも、広く浅くが望ましい教科です。
内心でも、受験でも高校ごとに重点を置くポイントはだいたい同じと考えてよいでしょう。
不登校のお子さんの高校えらびと内申点の関係
不登校には様々な理由があるでしょう。
そして、それぞれのお子さんが目指す将来にも様々な形があります。
この章では、お子さんが目指す様々な高校と内申点の考え方を紹介します。
どうしても不登校だと内申点が心配、という親御さんの参考になりますよ。
全日制高校
- 月~金曜朝から夕方までの6コマ授業
- 学年制で過程は3年間
- 試験・面接・論文・調査書が入学の基準
全日制には、ご存じの通り私立と公立がありますが、この大きな違いはずばり、学費と調査書です。
内申点においての違いは—
公立高校は、学力+調査書(内申点)が一般的です。
私立高校は、学力がメインで、内申点や不登校などの事情も考慮したリ、ポイントに入れないこともあります。
学費の面においては—
公立高校は、私立に比べて安いです。ただ施設の設備やサポートは、私立高校より手厚さはやや低めです。
私立高校は、公立に比べて学費は高いですが、施設の設備やサポートにおいても公立高校より手厚いことが多いです。
一概には言えませんが、公立高校は学校生活において生徒の自主性を尊重する方針のところが多く、私立高校は学費が高い分、制服や施設が充実していることが多いです。
定時制高校
- 月~金曜日、夕方から夜までの4時間ほどの授業
- 年齢、職業は様々
- 単位制
- 過程は4年(3年の人もいる)
- 入学基準は学力試験、面接(面接の比重が大)
- 基本的に内申点は必要なし。
イメージとしては、昼間働いている人や、事情があって高校に通えなかった人がいるというのが多いですよね。
その通り、様々な年齢や職業、事情のある方も通える高校です。
不登校の子には、年齢や性格も違う人がたくさんいるのは、ハードルが高いんじゃないかしら?
大抵の場合は、様々な事情を持っている人が多いので、人の事情を詮索しないことが多く、不登校でも勉強はしっかりできる環境であることが多いです。
通信制高校
高校ではありますが、毎日登校することを必要としないシステムの学校です。
- 週・月・年ごとの最低登校日数が決まっている。(毎日行くのも可)
- 単位制(レポート提出・面談・試験による)
- 過程は3年
- 書類審査、学力テスト、面談などで入学を決める
(内申点は参考にしますが、調査書については不登校の経緯や学習意欲がわかればほとんどが考慮されます。)
不登校の子には通いやすい環境ですね
それぞれの学校で、内申点についての考え方には大きな違いはあります。
『全日制の公立高校を希望している』ということなら、やはり調査書や内申点をあげる事が大切です。
どの高校を選ぶ際も、まずはお子様の気持ちが一番大切だということを忘れないでください。
不登校でも内申点はあげられる?公立高校にいけない?を解説 まとめ
不登校だと、高校進学に不利になるんじゃないか?内申点や調査書にマイナス何ではないか?という疑問について紹介してきました。
不登校でも、内申点をあげる有効な方法がわかれば、『公立高校にいけない』といことはありません。
この記事のポイント
- 内申点とは調査書に書かれる教科ごとの生成器の点数化
- 不登校でもテストや課題・提出物で内申点はあげることができる
- フリースクールや保健室登校などを利用しよう
- 不登校でも、公立高校にいけないわけではない
不登校でも、担任をはじめとした学校との連携、お子さん自身との足並みをそろえることで、高校進学に必要な内申点をあげることはできます。
この記事で、紹介した『不登校と内申点』の関係を知ることで、お子さんと一緒に高校入学を目指しましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。