こんにちは、とまとです。
教室に入るのが怖くて再登校ができない。
せっかく再登校できたのにまた休むようになってしまった。
どうしたらいいの?
今回は、不登校から再登校しようとしているお子さんを持つ親御さん向けに、
再登校が怖いと思ってしまう原因や再登校する際の注意点について解説していきます。
再登校するのが怖くてまた休んでしまったら
どうしたらいいの?
このように考えてしまう親御さんもいらっしゃいますよね。
再登校をするときは、誰でも怖いと感じてしまうものです。
再登校は回復期の第一歩とも取れますが、対応を誤るとお子さん自身の意欲をそいでしまう可能性も出てきます。
今回は
- 教室に入るのが怖いと思ってしまう心理
- 不登校からの再登校における注意点
- 復帰後にまた休む場合の対処法
について解説していきます。
復帰したから大丈夫と思わずに、久しぶりに登校して怖いと思ってしまうお子さんの気持ちを理解するために、
この記事を読んでサポートする体制を取っていきましょう。
不登校から久しぶりに登校するときの不安はどんなものか
再登校するときは、教室に入るのが怖い!と感じてしまいがちです。
再登校を考え始めたときに、お子さんが感じている不安はどのようなものなのでしょうか。
再登校のきっかけやタイミングは人それぞれ
ずっと休んでいるけど再登校できるようになるのかしら?
不登校が続くと、ずっとこのままなのかもしれないと不安に思ってしまいますよね。
新学期などの年度切り替えのときは比較的学校に復帰しやすいとも言われていますが、かなりの個人差があります。
再登校できるタイミングは、人それぞれなんです。
体も心もゆっくりと休めることができれば次第に回復期という時期に入り始めます。
一般的には回復期に入ると『学校に行ってみようかな』という気持ちになりやすいです。
回復期のサイン
- 日常の会話が増えてくる
- 外出する頻度が増える
- 暇を持て余すようになる
- 将来に興味を持ち始める
- 自分から勉強に取り組み始める
このような様子が見られると回復期に入ってきている可能性があります。
エネルギーが溜まり始め、少し前に進んでみようかと思い始めたときが再登校のタイミングと言えるでしょう。
教室に入るのが怖いと感じてしまう心理
不登校から「学校に行ってみようかな」という気持ちになったとき、お子さんはどのように感じると思いますか?
- 周りからどう思われるのかわからなくて怖い
- ひとりぼっちや仲間外れになってしまうのではないか
- 無視されたり嫌がらせを受けるかもしれない
ずっと離れていた学校に戻ろうとすること自体がものすごくエネルギーを使うものなのです。
もし学校に行くとなったら、教室に入ったときの視線に耐えられるのかという不安は
容易に想像できるのではないでしょうか。
怖いと思う感情はごく自然なものです。
怖いという感情や不安な思いを抱えているお子さんに対して
「大丈夫。気のせいだよ。」
「怖くないよ。」
という言葉をついかけてしまいがちですが、かえってお子さんを不安にさせてしまいます。
【おなかが痛い】と訴えていても【気のせいだよ】と言われたら
【気持ちをわかってくれてないな】と感じてしまいますよね?
お子さんの不安を受け止める声掛けを心がけましょう。
不登校から再登校しようとしているときは漠然とした不安を抱えているということをまずは認識することが必要です。
再登校するときの注意点
お子さんが「再登校してみようかな」という気持ちになってくると、つい嬉しくなってしまいますよね。
ただし、この時期に誤った対応をしてしまうと不登校を悪化させてしまう可能性もあります。
再登校するときの注意点について詳しく解説していきます。
学校に行くかどうかは子供自身が決める
調子が良くなってきたからそろそろ学校に行けるか
声をかけてみようかしら。
不登校になり始めたときに比べて回復してきているように見えると、登校を促してしまいがちですよね。
無理に登校させようとすると悪化させてしまうことがあります。
登校するかどうかはお子さんが決めなければなりません。
なぜ再登校を親や学校が主導でやってはいけないのでしょうか。
例えば、親御さんや学校の先生が主導で学校に行く計画を立てたとします。
↓
お子さんは言われるがままに学校には行きます。
↓
しかし、自分のタイミングで学校に行ったわけではないので、どこかで無理が生じてきます。
↓
結局行けなくなってしまった場合、子供はどう思うでしょうか?
- 親の言う通りに学校に行ったのにまた行けなくなってしまった。
- 失敗したのは親や先生のせいだ。
- 誰も自分のことを考えてはくれないんだ。
このような思いを持ってしまい、失敗したときにとても苦しんでしまいます。
さらには、次の一歩を踏み出すのが以前にも増して怖くなるため、不登校が悪化する原因にもなりかねません。
学校復帰するかしないかを決めるのは子供自身です。
自分で人生を決めていくことは、これから生きていくうえでも
とても大切なことなのです。
自分で決めたことをやり遂げられれば成功体験にもなりますし、
失敗したとしても、自分で決めたことなので折り合いをつけるようになります。
次はできるように工夫してみようという意欲にもなるでしょう。
周りが決めた道を進むのと、自分で決めた道を進むのとでは、失敗した時の立ち上がり方が異なってきます。
無理のない目標を立てる
学校に行くかどうかを決めるのはお子さんですが、いきなり丸一日学校に行こうとするとハードルが高いです。
最初から完璧を目指す必要はありません。
例えば
- まずは制服を着てみる
- 通学路を歩いてみる
などの小さな部分から始めてみましょう。
- 学校まで行ってみる
- 午前中だけ授業を受けてみる
- 好きな科目だけ受けてみる
小さな目標を掲げて少しずつハードルを上げていくなど、無理のない範囲で始めてみることが必要です。
学校との連携は必須
不登校から復帰するためは学校との連携も重要になってきます。
お子さんが登校を希望しているのであれば、学校にも希望を伝え、家庭と学校が意識を共有していく必要があります。
- 本人は学校に行こうとしているが無理はさせたくない
- まずはできる範囲のことから進めたい
といった共通認識を行き始めの段階で持っておくことが大切です。
無理のない範囲で登校させようと思っていても、子供が自分の気持ちをうまく表現できずに
学校で無理をしてしまうケースもあります。
方針を共有しておくことで、お子さんに無理をさせたりする場面は少なくなります。
意識を共有するためにもきちんと連絡を取り
学校でのお子さんの様子も聞きましょう。
学校での様子は無理に聞き出さない
学校に行けたと思うと様子をすぐに聞きたくなってしまいます。
再登校できると学校はどうだったか一刻も早く聞いてしまいたくなりますよね。
学校での様子を本人から無理に聞き出そうとするのは控えましょう。
学校では友達とうまくいったのかしら?
明日も学校に行けるの?
親がどんどん学校での感想を聞き出そうとすると、焦らされているように感じ、
プレッシャーとして受け止めてしまう可能性があります。
再登校はあくまでも最初のステップを踏み始めた段階にすぎません。
子供が自分から話してきたときにきちんと耳を傾ける程度にしましょう。
再登校した後また休むことになっても大丈夫?
復帰後に、また休むようになることもあります。
しかし、これは当然の現象でありよくあることです。
また不登校に戻ってしまうのではないかと必要以上に不安に思わず、しっかり休ませてあげる必要があります。
復帰後にまた休むのは失敗ではない
再登校できたのにまた休むようになってしまった。
再登校は失敗なのでしょうか。
結論から言うと、失敗ではありません。
お子さんは『学校に行かなければ』という気持ちと『まだ学校に行きたくない』という気持ちの狭間を
行ったり来たりしています。
不登校からの復帰は直線ではなく、一進一退を繰り返しながらゆるやかに回復していくものです。
久しぶりに登校したことで、エネルギーを大きく消耗して疲れたと感じている可能性があります。
再度ゆっくり休ませてあげましょう。
復帰後にまた休むからといって「失敗」ととらえる必要はありません。
できなかったことに注目するのではなく
- 学校に行けたこと
- 行こうとする気持ちになれたこと
など「できたこと」に焦点を合わせていきましょう。
罪悪感を取り除く
せっかく学校に行けるようになったのにまた休むことになってしまった。
応援してくれているのに申し訳ない。
復帰後に休むことになってしまうと罪悪感をさらに強く持ってしまうことがあります。
ずっと行っていなかった学校に行けば、疲れが出るのは当然のことです。
最初は調子が良く通えていても、エネルギーの消耗が激しいのでまた息切れを起こすこともあるでしょう。
- 不登校は悪いことではない
- 休んでも気にしなくていい
- 無理をする必要はない
ということを子供にしっかり伝えてあげましょう。
罪悪感を取り除くことで、不安から解放され
再度エネルギーを溜めることができるようになります。
保健室登校などの別室登校
教室に行くのが怖くなっているのであれば、保健室や図書室に登校するという手段もあります。
集団での授業を怖いと思っているのであれば、学校という場所に慣れていくことからはじめることも必要です。
学校とつながる場所でもあり、復帰のステップの一つとして選択肢のひとつにあってもいいのではないでしょうか。
再登校のきっかけにもなりやすいです。
保健室などの別室登校について詳しく書いた記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
▼ 併せて読みたい ▼
別室登校の過ごし方 不登校からの教室復帰までのあるあるやルールを解説
ー 保健室や図書室などの別室登校から教室復帰までを解説しています。
再登校することがゴールではない
学校に再度行けるようになってくれれば嬉しいと思ってしまいますよね。
しかし、不登校から再登校することがゴールではありません。
必ずしも学校に行くことだけが不登校からの回復であるわけではないのです。
学校に行ってくれてよかったで終わらせない
学校に行けるようになったことはとても嬉しいですよ。
確かに、長い不登校から復帰の道筋が見えてきたことで、親御さんも安心してしまうと思います。
学校に行けるようになった、良かった!
学校さえ行ってくれれば一安心だわ。
このように思ってしまうと、子供からのサインを見逃してしまうことにもなります。
この時期のお子さんは、まだ手放しに喜べるほど回復しているわけではありません。
学校に戻ろうとすること自体すごく勇気のいることです。
復帰したての時は、手放しに喜ぶのではなく
「大丈夫かな、どこか調子の悪いところはないかな」と意識しながら様子を見てあげましょう。
家庭は安心できる場所であることを伝える
不登校から復帰を果たそうとすると、エネルギーをかなり消耗します。
親が先回りして色々と手を出すのではなく、子供がどう考え、行動していくのかをしっかりと見届ける必要があります。
- 不安を解消させる
- 親の理想を押し付けない
- そのままでいいんだという安心感を与えてあげる
家庭が安心できる場所であることを実感していれば、再度エネルギーを溜めて
挑戦してみようという気持ちになることができます。
親は子供が休息できる場所を提供してあげましょう。
自分自身を受け入れ、学校に行けない自分も肯定できるようになることこそ、回復していると言えます。
一喜一憂しない
「せっかく学校に行けたのに、また不登校に逆戻りしてしまった」など、
親が子供の動向に一喜一憂してしまうと、お子さんは親御さんの悲しみを敏感に感じ取ってしまいます。
学校に行かなければならないという固定観念を持っていると、知らず知らずのうちに子供に期待をしてしまいます。
親の期待は子供を追い詰めます。
学校に戻りさえすればいいという感覚を持っているとお子さんからのサインを見逃してしまうことにもなります。
エネルギーが溜まるまでしっかりと休める場所を提供してあげてください。
不登校は、行ったり来たりを繰り返しながら回復していくものです。
休んだとしても、エネルギーの回復が十分にできれば次に踏み出す一歩を再度踏み出せるはずです。
回復期の対応については注意を要する場合がありますので、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
お子さんが動き出す時期について詳しく紹介してあります。
▼ 併せて読みたい ▼
長引く不登校から動き出す時期は?学校に行くきっかけ、不登校回復期に気をつけること
ー 不登校からの回復期における注意点などについてまとめてある記事です。
教室に入るのが怖い!不登校から再登校するときの注意点と復帰後の対処法 まとめ
この記事では、不登校から復帰したときの注意点と復帰後の対処法について解説してきました。
不登校から復帰するときの不安はどんなものなのか、再登校をする際の注意点、
復帰後に休むことになった場合の対処法などについて触れてきました。
この記事のまとめ
- 教室に入るのが怖いと思ってしまうのは漠然とした不安を抱えているから
- 学校に再登校するかしないかは子供自身が決める
- 怖いと思うのは挑戦している証拠
- 再登校するときは無理な目標を立てない
- 復帰後にまた休むことは失敗ではない
- 親は子供の動向に一喜一憂しない
久しぶりに登校しようとするとき、かなりのエネルギーを消耗します。
再登校のきっかけやタイミングは、子供自身が決めることです。
お子さんが自分で決めたことであれば失敗したとしてもそこから得るものが必ずあります。
怖いと思うことは挑戦している証拠です。
復帰後に休むことは失敗ではないのです。
親御さんはお子さんのそばで不安を取り除ける存在であり続けてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
褒める、見守る、自信をつけるなどの小手先のノウハウから抜け出し、
親子ともに本音を言い合えるようになる
↓
お子さんの不登校が改善する
という流れが一撃で理解できるようになります。
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