こんにちは、とまとです。
今回は、不登校のお子さんがいる親御さん向けに、
不登校になってからの勉強の遅れを取り戻すことはできるのかについて解説していきます。
うちの子は不登校になってから勉強してないし、遅れが心配です…
という親御さんは多いのではないでしょうか。
不登校になっていても勉強に追いつくことができるのか、お子さんの将来を考えると不安になりますよね。
結論を先に言ってしまうと、不登校による勉強の遅れは取り戻すことができます。
しかし、勉強を始める準備も何もしないまま、お子さんに合わない勉強方法を選んでしまうと
お子さんのモチベーションを下げるだけでなく、自信を喪失して無気力な状態にしてしまう可能性もあります。
この記事では、
- 不登校による勉強の遅れは取り戻すことが可能な理由
- 不登校でも勉強に追いつくための準備と方法
- 不登校で勉強がわからないとき、お子さんのやる気を維持するための対策
について解説していきます。
不登校で勉強がわからない状態からできる問題が増え、
できなかったことができるようになる経験をすることは、お子さんの自信にもつながるはずですよ。
不登校による勉強の遅れを取り戻すことはできる?
お子さんが不登校になって心配なことの1つに、勉強が遅れることが挙げられるのではないでしょうか。
不登校になってから勉強してないし、
これから追いつくのは厳しいのかしら…
と、不登校による勉強の遅れを取り戻すことはできるのか、不安になってしまいますよね。
先に結論を言うと、学校を休んだ分だけ勉強は遅れてしまいますが、
不登校でも勉強に追いつくことはできます。
なぜなら、集団学習である学校ではゆっくりと丁寧に授業が進むので、
授業スピ-ドがそれほど早くないからです。
お子さんがやる気を出して勉強を始めれば、
自分の理解度に沿って次々に進められるので、勉強の遅れは取り戻せます
また、体育や美術などの副教科を後回しにして、国数英理社の5教科に絞って勉強を進めれば、
不登校による勉強の遅れを取り戻すまでの期間を更に短縮できますよ。
うちの子は数年前から学校に行ってないんです
不登校になってから勉強していないし、基礎もわからないと思うんですが
それでも大丈夫でしょうか…?
というケースもあるかもしれませんが、安心してください。
実は、基礎がわからないと困るのは英語と数学くらいで、
不登校になってから勉強していない分を最初から全て理解しないと次に進めない訳ではないのです。
国語は授業自体よりもお子さんの読解力などに左右される科目ですし、
理科・社会の科目は単元ごとに進むものなので、以前の内容がわからなくても理解できます。
たとえば、理科で火山の単元について理解していなくても、水溶液の性質についての勉強はできますよね。
そう考えると、不登校になって勉強が遅れた分量は、
考えている程多くはならないはずです
勉強が遅れていても、あまり心配しなくて大丈夫ですよ
不登校の勉強の遅れを取り戻す前にやること
お子さんがいざ勉強を始めようと思っても、不登校になってから勉強していないと
どこからやるべきかわからないし、思ったように進められない場合もありますよね。
不登校による勉強の遅れを取り戻すには、本人の勉強に対するモチベーションはもちろんのこと、
勉強に集中できる状態に持っていく必要があります。
ここでは、不登校でも勉強に追いつくために、
効率よく勉強を進められるようにやっておくべきことについて、3つ解説していきます。
①勉強する環境を整える
お子さんの部屋や机の上をチェックしてみてください。
散らかっているようであれば、勉強しているときに気が散ってしまうので、片付けから始めるといいでしょう。
お子さんが勉強で詰まったときに、その辺に漫画などが置いてあると、
ついつい手に取ってしまって集中できなくなってしまいます
勉強するスペースと、遊んだりリラックスしたりするスペースを物理的に分けるのも効果的ですよ。
②生活リズムを整える
不登校になると、昼夜逆転してしまうお子さんが多いです。
しかし、勉強するのであれば、昼型の生活の方が以下のようなメリットがあります。
- 学校の定期テストや受験本番の試験は昼に行われる
- 塾や家庭教師などのサービスを利用するなら、昼~夕方に受けることになる
- 昼に活動すれば、図書館や自習室などの施設を利用できる
自ら勉強しようと考えるくらいまで回復してきているのであれば、
生活リズムを昼型に戻すいい機会かもしれません。
いきなり生活リズムを戻すのは難しいので、夜にスマホやタブレットを見ないようにし、
朝日をしっかり浴びるようにすることで、少しずつ改善していきましょう。
③運動をする
勉強するのに、運動って関係ないんじゃない?
と思われるかもしれませんが、実は勉強するのにも体力が必要なのです。
不登校になって外出する機会が減り、お子さんの体力はかなり低下してしまっているでしょう。
その体力が落ちた状態で勉強しようとしても、
同じ姿勢を保つのに疲れてしまって、集中が途切れてしまいます。
さらに言えば、適度な運動はストレス解消にもなりますし、夜に眠りやすくもなるので
やっておいて損はありませんよ。
不登校でも勉強に追いつく方法
学校に行かず、不登校のままでも勉強に追いつくことは可能です。
しかし、「不登校になってから、勉強がわからないまま放置してしまっている」、
「どうにか勉強の遅れを取り戻したいけど、やり方がわからない…」という方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、不登校になってからの勉強の遅れを取り戻すための方法について、解説していきます。
①塾に通う
お子さんは、あまり抵抗なく外出できているでしょうか?
外出に抵抗がなくなってきていたり、お子さん自身が誰かと関わりを持ちたいと言っていたりするのであれば、
塾などに通って勉強する方法を選択肢に入れてもいいかもしれません。
ただ、親御さんの中には
せっかく子どもがやる気になっているんだから、応援してあげたい!
でも、学校に行けなくなったみたいに、
塾も途中で通えなくなったらと思うと心配です…
と悩む方もいるのではないでしょうか。
確かに、学校だけでなく塾にも行けなくなったとしたら、
お子さんが余計に自信をなくしてしまうのではないかと不安になる気持ちもわかります。
しかし、不登校の原因が学校にある場合や、学校とは違う塾という環境なら問題ない場合など、
不登校であっても塾には行けるというお子さんも少なからずいるのです。
また、塾に通うことには勉強に追いつくだけでなく、以下のようなメリットもあります。
- 外出する習慣ができる
- 家族以外の他人と交流する機会ができる
- 自分の実力や受験に関することなど、現実を知るきっかけになる
ただ、メリットがあっても、お子さんが塾に行っても大丈夫なのかと心配になる親心もわかりますので、
塾の中でも不登校のお子さんにとって、通っていてストレスが少ないものをご紹介します。
個別指導塾
先生1人に対し、生徒1人もしくは数人で授業が行われる。
〇 自分のペースで学ぶことができ、わからないことをすぐに質問できる。勉強計画の相談も可能。
× 比較的、費用がかかる。
フリースクール、教育支援センター
学習支援やカウンセリング、レクリエーションなどが行われる。
〇 学校の承認があれば、通った日数を学校の出席扱いにできる。
× 何を重視しているのかスクール毎に差があるので注意が必要。
学校は嫌だけど、誰かとコミュニケーションを取ること自体は問題ない場合、外に出て他人と関わることが、
お子さんにとって良い刺激になることもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、あくまでも本人の意志がないと続かないので、
無理に塾などに行くように勧めてはいけませんよ
②自宅で勉強する
外出するのが苦手なお子さんの場合、無理をして塾に行かなくても自宅で勉強する方法もあります。
YouTubeや問題集、通信教育を使った自主学習
YouTubeや問題集、オンラインの学習サービスを使い、自宅で勉強することができる。
〇 費用も然程かからないため、自分のペースで気軽に始められる。
× わからないところを解決するのが難しく、また継続するのに精神力が必要。
家庭教師
自宅まで先生が来てくれ、1対1で勉強を見てもらえる。
〇 自分のペースで勉強できる上、わからないことがあればすぐに質問できる。
× 費用が高く、先生との相性が悪い可能性もある。
オンライン学習塾
学校の授業に近い形式の授業を、オンラインで受けることができる。
〇 受験を目指している場合、カリキュラムが決まっていて勉強が間に合わないという心配がない。
× 子ども1人1人に合わせて、臨機応変に学習計画を立てることは難しい。
この中でも、自主学習は他の勉強方法との併用もできますし、
手軽に始められるので、お子さんが勉強したいと言ってきたら、まず手始めにやってみるのも有りでしょう。
もう少しそれぞれの勉強方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
中学生向けの記事となっていますが、勉強方法の詳細は大きく変わりませんし、
お子さんが勉強を継続するために親御さんが気をつけることについて解説しています。
▼ こちらもチェック ▼
不登校で勉強してない子どもが中3からでも勉強に追いつくことはできる?
ー 勉強に追いつくための方法や進学先、親御さん向けの注意点について解説しています。
ただ、自宅で勉強するやり方について、
家で自分で勉強するのって確かに手軽だろうけど、
家だと誘惑も多いし、勉強が続かないんじゃないでしょうか…?
と思う方もいるかと思います。
確かに、周りの人が一生懸命に勉強しているのを見て刺激を受け、自分も勉強しようという気持ちになったり、
家ではなく図書館やカフェなどで勉強したら捗ったりしたことってありますよね。
1人で家で勉強しようとしても、モチベーションを保つのが難しいのではないかと思うのも無理はありません。
しかし、親御さんが思っているよりも、お子さんは将来のことを考えていて、
危機感を抱き「何とか勉強に追いつかないと…!」とモチベーションを持っているものなのです。
そのモチベーションが保てないのは、
- 勉強を始めたものの、わからないことだらけで勉強に追いつく自信がなくなった
- 何から手をつければいいのかわからない
- 問題集に手をつけてみたら、簡単なはずの問題も解けなくて、やる気が失せてしまった
というように、わからないことが多すぎて、勉強に対する自信をなくしてしまうからでしょう。
そこで、次は不登校で勉強がわからない、何から始めればいいのかわからないというときに
モチベーションを下げないようにするにはどうすべきかを解説していきますので、参考にしてみてください。
不登校で勉強がわからないとき、どうすればいい?
不登校による勉強の遅れを取り戻すことを考えてせっかく勉強を始めたのに、モチベーションが保てずに
勉強に追いつく前にお子さんがやる気をなくしてしまう状況は避けたいですよね。
勉強へのやる気をなくす理由に、不登校で勉強していなかったために、
わからないことが多すぎるということが挙げられます。
ここでは、勉強のやり方がわからない場合と、勉強でわからないことがある場合とで、
お子さんのモチベーションを下げることなく、不登校の勉強の遅れを取り戻す方法について解説していきます。
勉強のやり方がわからない場合
いざお子さんが勉強をしようと思っても、
習っていないところを自分で勉強するのってどうするの?
その前に復習しないとわからないかも…
でも、どこから復習するべきなんだろう?
と何から手をつければいいのかわからないと、やる気をなくしてしまうことがあります。
これまでは学校の授業に沿って勉強していけばよかったのに、
自分で勉強計画を考えなければいけないのですから、戸惑うのも当たり前でしょう。
だからといって、親御さんが勉強のやり方を具体的にアドバイスをするのも難しいですよね。
そのため、1番手っ取り早いのは塾や家庭教師などを利用し、
お子さんの目的に合った勉強計画を立ててもらうことです。
特に、不登校期間が長い場合は
勉強する範囲も広くなっているので、プロに相談した方がいいでしょう
しかし、お子さんの状態が不安定で、塾や家庭教師を検討するのはまだ早い、
自主学習でまずは勉強に慣れてからにしたいと考えている方もいるかもしれませんね。
その場合は、勉強するのに時間がかかる英語と数学から、手をつけるのがオススメです。
どこから勉強するか
教科書を見て、「ここまでは大丈夫」と思う単元の次から勉強を始める
もしくは
自信がない場合、今の学年の最初から勉強を始める
勉強のやり方
- 教科書を1ページずつ、じっくりと読む ※英語の場合は、単語を調べながら読む
- 内容を理解できたら、教科書の例題や練習問題を解く
- 問題集やワークの問題を解く
- 1日に教科書2~3ページ分を進めていく
焦って何ページ分も教科書を進めようとすると、パラパラと教科書を見る形になり
「読んでもよくわからない…」となってしまいがちなので、少しずつやっていきましょう。
まずは上記の方法で勉強を始めてみて、お子さんが受験を意識したり、
このままじゃ勉強が追いつかないと考えたりするようになってから、他の勉強方法を検討すればいいですよ。
勉強していてわからないことがある場合
お子さんが久しぶりに勉強を頑張ってみた結果、
全然問題が解けない…
基本問題って書いてあるのに、これすら解けないなんて
勉強に追いつくなんて無理だ
という状態に陥ると、一気にやる気をなくしてしまう可能性があります。
そのような、モチベーションを保てなくなる状態を避けるには、
お子さんの得意科目や解けそうな問題から始めてみるといいですよ。
できることをやり直すよりも、できないことをできるようにならないと
勉強が進まないのでは?
と思うかもしれませんが、不登校のお子さんが勉強を継続するには、
まず勉強に対する自信を持つことが重要になってきます。
問題を解いてみて「意外と解けるじゃん!」と思えると、
他の問題に対しても「頑張ったら解けるかもしれない」と、やる気を維持できるようになりますよ。
また、勉強していてわからないところがあったらどうやって解決すればいいのか悩む方もいるでしょう。
塾や家庭教師を利用しているのであれば先生に質問できますが、
わからないときにすぐ聞けない場合もありますし、自主学習の場合はそもそも聞く相手がいませんよね。
親御さんが教えてあげられればいいかもしれませんが、学年があがってくると内容が難しかったり、
そもそも忙しくてゆっくり教える時間が取れなかったりするでしょう。
そういう場合は、通信教育などオンラインで、わからないことを質問できるサービスを探して
利用する方法があります。
また、教科書だけではわからないのであれば、スタディサプリなどの動画教材を利用して、
自宅で授業を聞くようなやり方で勉強することもできますよ。
最近では、YouTubeでもしっかりとした解説動画が出ているので、
うまく活用するのも有りです!
不登校で勉強がわからない状態でも、遅れを取り戻して追いつく方法 まとめ
この記事では、不登校でも勉強に追いつくにはどうすればいいのかについて解説してきました。
不登校で勉強しようにもやるべきことがわからないという場合も多いでしょうが、
本記事を参考にして、焦らずに勉強を少しずつ進めてみてくださいね。
- 学校の授業スピードは早くないので、不登校でも勉強の遅れを取り戻すことはできる
- 不登校で勉強に追いつくためには、まず勉強する環境を作り、生活リズムを整えた方がいい
- 不登校で勉強の遅れを取り戻す方法は色々あるので、お子さんに合った方法を選ぶとよい
- 不登校で勉強がわからないときには、プロの手を借りるのが手っ取り早い
お子さんの回復具合や家庭の事情で、塾や家庭教師を利用するのが難しい場合でも、
YouTubeやオンラインの教材など、自主学習をサポートしてくれるものが出ているので活用していきましょう。
少しずつでも着実に実力が身についていけば、「自分にもできるんだ」という自信につながり、
勉強に困らないだけでなく、お子さんが前向きに将来に向かって進むきっかけになりますよ。
褒める、見守る、自信をつけるなどの小手先のノウハウから抜け出し、
親子ともに本音を言い合えるようになる
↓
お子さんの不登校が改善する
という流れが一撃で理解できるようになります。
こちらを受け取りたい方は、以下の画像をタップして受け取ってください。