不登校で学校に行かないと生活リズムが崩れて昼夜逆転になってしまうことも…。
そんなとき放置しといて大丈夫?
食事はどうすればいい?病気が原因なの?いつまで放っておいて大丈夫?
こんにちは、とまとです。
いわゆる登校拒否をしているお子さんは、どうしても生活が不規則になって昼夜逆転してしまうことも多いでしょう。
その原因は、スマホなどの物理的なものから、メンタルや鬱などの病気まで、さまざまに考えられます。
よく、不登校は無理しないで放っておくのがいいって聞くけど?ずっと放置してていいの?
引きこもりになったら食事などの心配も出てきますよね?
そこでこの記事では、
- 不登校のお子さんは放っておいていいのか?
- 昼夜逆転の生活はいつまで放置しておいてよいのか?
- 登校拒否で引きこもりになった時の食事はどうする?
と言った、不登校で昼夜逆転の生活になってしまったお子さんへの対応について解説します。
不登校中のお子さんの生活は家族みんなの問題です。
原因からお子さんとの接し方までをしっかりと紹介していきます。
不登校だと昼夜逆転になりやすい
不登校で家で過ごす時間が増えると、どうしても生活のリズムは気になります。
昼夜逆転の生活になることも少なくありません。
先ず始めに、どんな場合に昼夜逆転になりやすいのか解説します。
不登校で昼夜逆転になるパターン
不登校だからと言って、必ず昼夜逆転の生活になるわけではありません。
それでも、不登校が原因で昼夜逆転してしまうお子さんは多いです。
そのパターンとしては、
- 不登校への罪悪感からくるストレス
- スマホやゲームなどによるブルーライトの影響
- SNSやゲームへの依存
- 起立性調節障害(自律神経失調症)などの病気に起因
などが考えられます。
家にいる時間が長いとやっぱりゲームやスマホばかりになってしまうわね
依存だけでなく、ブルーライトの影響で、眠れなくなることもあります。
また、心理的なところで言うと、『学校へ行っていないことへの後ろめたさから逃れたいという気持ち』が昼夜逆転の原因になりえます。
自分だけ学校に行っていない
↓
昼間に出歩けない
↓
活動時間が夜になる
↓
昼間眠くなる
と言ったプロセスが一番多いパターンです。
さらに、罪悪感や焦りからくるストレスで、精神的に病んでしまうお子さんもいます。
気持ちに起因して身体に症状が現れることもあります。
頭痛や吐き気、寝つきが悪くなるなどの症状が現れる人が多いもので、自律神経失調症というのが一般的でしょう。
鬱や、躁鬱なども、登校拒否をしているお子さんにはみられる症状です。
不登校中の昼夜逆転の生活で起こりうること
昼夜逆転の生活をおくっていると、やはり一番の問題は
『不登校から抜け出しにくい』
という状況が続くということです。
学校に行ける状態とは程遠いものね
そうですね。まずは生活のリズムが再登校への足掛かりになりますよね
昼夜逆転の生活は
- 子供自身も精神的に不安定になりやすい
- 親もな何とかしなければと焦る
- 親子の関係がうまくいかなくなる
- 引きこもり状態になる
という、危険性もはらんでいます。
不登校中の昼夜逆転生活 放っておいていいの?
不登校によって昼夜逆転の生活になってしまうこと、それはあまり思わしくない状況であることはわかっていただけたでしょう。
では、昼夜逆転してしまったお子さんはどうすればよいのか?
この章では、お子さんとの接し方や、お子さんと親御さんの付き合い方について解説します。
昼夜逆転は放っておいても大丈夫?
よく、『無理しないで放っておくのが良い』という記載があります。
確かに、叱ったりして無理やりに生活を立て直そうとするのは逆効果だって聞くわ
確かに、強引に生活リズムを直そうとすると、お子さんにとっては更なるストレスになることは間違いありません。
不登校の間は、家に居場所を求めているお子さんがほとんどなので、お子さんのペースを大切にするのはとても大切なことです。
しかし、『放っておく』というのをそのままうのみにしてしまって大丈夫でしょうか?
やりたいことをやりたいようにやっているんだから、ストレス発散に放っているのは確かです。
昼夜逆転しても、心の安定ははかれているのかもしれません。
そうはいっても、不登校になっている時点で精神的にエネルギーは切れてしまっている状態です。
親子の摩擦をなくすために、『触らぬ神にたたりなし』ということでは、お子さんの気持ちを安定させることはできません。
よく言われている『放っておく』というのは、
『お子さんの様子を距離をとって見守る』ということなのです。
- 声をかけたら答えてくれる
- 話しかけたら聞いてくれる
- 自分のことを否定したリ責めたりしない
お子さんは、このようなことで自分は見放されていないと感じて、安心するのです。
はじめは、放っておくというよりは距離を取ってあげることで、いつでも昼夜逆転の生活から抜け出せるよう見守っていきましょう。
不登校での昼夜逆転 いつまで見守ればいい?
子供との間に問題を起こしたくないし、タイミングを間違えて引きこもらせたくないと思ってしまう人も多いでしょう。
また、昼夜逆転の生活に慣れてしまって、親子ともども『このままでいいや』と思ってしまうこともあります。
しかし、昼夜逆転の生活は、成長期のお子さんにとって心身ともにあまりいい影響はないです。
じゃあいつまで放置してても大丈夫なの?
明確に何週間とか何か月という目安はありません。
しかし、お子さんをしっかり見守っていることで、わかってくることはあります。
例えば、
- 周りのことに興味を示す
- 時計や時間を気にする
- 長期休暇の間の気持ちの変化
などのちょっとした変化を見逃さないでください。
そこが、昼夜逆転から抜け出すチャンスです。
不登校のお子さんの気持ちというのは、非常に不安定なものです。
どんな心情なのか?どんなサインを出しているのか?親であってもわかりづらいことも多いです。
こちらの記事では、不登校のお子さんの気持ちの変化など、登校へ向けてのヒントが解説されています。
お子さんを支えるための手助けになる記事です。
長引く不登校から動き出す時期は?学校に行くきっかけ、不登校回復期に気をつけること
昼夜逆転生活の食事や家族との時間のずれは?
昼夜逆転の生活をしていると、家族との時間のずれは否めません。
特に不登校中は、気持ちも落ち込んでいて、家族と一緒の食事どころか、食事自体がままならないことも少なくありません。
この章では、そんな家族との生活時間のずれや、食事について解説します。
不登校での昼夜逆転で生じる家族との生活のずれ
昼ぐらいに起きてきて、夜は遅くまで起きている。
それは生活のリズムだけでなく、怠惰な生活になりやすい状態です。
例えば
- 着替えが面倒になる
- お風呂や洗顔が面倒になる
- 食事も偏ってくる
ということになってきます。
『家から出ないし、誰にも会わないし、汚れないし…。』
といった感じで、悪いほうに流れて行って今うことが多いです。
親としても、洗濯やお風呂掃除を何度もやるのも大変だし、引きこもり状態だと、話すチャンスもうまくつかめなくて…。
家族と話すことも顔を合わせることもなくなることが、余計に昼夜逆転から抜け出しづらくなってしまいます。
不登校の昼夜逆転 食事はどうする?
親としたら準備から片付けまで、昼夜逆転していると二度手間になる子ともあるので、一番負担となる問題でしょう。
特に食事は、不登校の原因にもよりますが、食べられないというお子さんもいらっしゃいます。
登校拒否している時点で、食事をとれる心理状況ではないと言う子も少なくありません。
特に引きこもりになると、
- 部屋から出たくない
- 人と食事をしたり会話をするのが苦痛
- 家族とも会いたくない
ということも間々あります。
家族との時間はともかく、食事はとらないと心配だわ
そうですね、時間や場所は無理させなくてもよいですが、食事が取れる工夫は必要です。
対策としては、
- 好きなものを用意してみる
- 買い物や調理を手伝ってもらう
- 家族と食事時間を少しずらす
なるべく、家族の共有スペースで食事がとれるように、こちらも無理せずお子さんのペースで進めていきましょう。
不登校による昼夜逆転を抜け出すには?
ここまで読んでいただいて、『じゃあ昼夜逆転はどうすればいいの?』となりますよね。
基本無理をしないというのは不登校のお子さんには大事ですが、昼夜逆転は心身ともに良い影響はないでしょう。
昼夜逆転から生活をうまく立て直すにはどうしたらいいのか、解説していきます。
放置は昼夜逆転の解決にはならない
繰り返しになりますが、
『放置していたら時間が解決してくれる』なんて思わないでください。
確かに、親子の間に摩擦がなくなり、お互いに楽な方法ではあります。
反抗期や思春期はたいていの人が大人になるにつれ、成長していけるものですが、不登校での昼夜逆転は、ずっと続いてしまう可能性も大いにあります。
さらには、
- 日光を浴びないことでイライラしやすい
- スマホゲームやSNSによる現実逃避
- 感情のコントロールができない
- 成長に必要な情報不足
などと言った弊害が出てきやすくなります。
引きこもりでは、よく家族に暴力をふるうなんて言うのも聞くわ
他人とのかかわりを持たないことで、子供のまま成長してしまって、
『大きな駄々っ子』のようになってしまうケースもあります。
昼夜逆転生活が長引くほど、自分の世界に入り込んだり、依存したりして、欲望のままに感情を爆発させることもあります。
昼夜逆転の原因を知ろう
きっかけは、『不登校』にあるのは事実です。
先にも書いたように、登校拒否や引きこもりであったとしても、必ず昼夜逆転の生活になるわけではありません。
でもやっぱり、学校に行っていないと生活のリズムは崩れてしまいやすいですよね。
確かに、そうなんですが、その原因には様々な理由があることも知っておきましょう。
原因を知ることで、昼夜逆転の生活を見直すきっかけが隠れています。
原因がわかっても、『治そう』と思うのはやめましょう。
昼夜逆転の生活は、お子様と二人三脚で、『改善していく』という気持ちで、向き合いましょう。
特に、夏休みなどの長期休暇は、お子さんと向き合うチャンスです。
こちらの記事には、長期休暇での不登校のお子さんの心理や、親や子の距離の取り方などがわかりやすく解説されています。
読んでいただければ、生活改善のチャンスを逃しませんよ
不登校の子の夏休みの過ごし方 夏休みの宿題や家での過ごし方はどうする?
不登校で昼夜逆転 親はどうすればいい?
どうして、昼夜逆転しているのかがわかれば、原因ごとに対処していけます。
朝がつらいから昼夜逆転しているなら
不登校でつらいと感じるのは、やはり朝。
- 〇時だよ、起きなさい!
- 学校に行く時間よ!
- 今日も休むの?
こんな言葉は、お子さんに過度なストレスとなってしまいます。
学校に行かなきゃなのはお子さん本人が一番わかっているのです。
ですので、朝が来るのがつらくなって、朝起きられなくなるのです。
じゃあやっぱり朝はそっとしておくのがいいの?
いえ、朝起きる目的を学校ではなくすることです。
大抵のお子さんは、ゲームのイベントや見たいテレビがあれば起きてくる、とかおなかすいたから起きてくるとか、起きる理由は様々です。
学校以外の目的で起きてくるのです。
ですので、こんな声かけで朝を克服してみましょう。
『○○の好きな▽▽を作るから朝ごはん一緒に食べない?』
『お昼前に□□に行くんだけど一緒に行かない?』
『9時から情報番組に○○の好きな××が出演するからいっしょに見ない?』
朝起きると、何か特典がある、と言ったようなお子さんが喜ぶイベントを用意しましょう。
あくまでも、強制ではなく提案しましょう。
はじめは焦らず、少し遅めの起床時間を設定してください。
スマホやゲームの影響での昼夜逆転
ブルーライトの影響などにより夜更かししてしまうパターンと、依存によって眠れなくなってしまうパターンがあります。
ブルーライトの影響で睡眠不足になる場合は、時間の制限をかけたり、ブルーライト対応の眼鏡などを使用することで、不眠の原因は取り除くことが可能です。
しかし、依存になってしまった場合は、無理に端末から引き離そうとすると逆効果になることも考えられます。
軽度の依存なら—
- 日中に外に出てみる(日光浴)
- 日中に体を動かす(できれば外が見える場所で)
- 外を眺めてぼーっとする時間を作る
- 謎解きやクロスワードなどを紙媒体で行う
と言ったようなことが、依存には効果的です。
家族との時間を持つことなどで、時間をかけてゲーム依存を解消するのが難しいようなら、心療内科などの専門医をお勧めします。
専門家の力を借りることは、決して恥ずかしいことや敷居の高いことではないのです。
適切な指導を受けられ、第三者のサポートがあることで、親子ともども安心を得ることができます。
何だって、専門分野の人はいます。わからないことは、聞けばよいのです。
大切なのは、体の不調をお医者さんに診てもらうのと同じ感覚を持つことです。
病気に起因する昼夜逆転
不登校が原因である場合でも、昼夜逆転になる理由として病気と言う子とも考えられます。
いつもうつろだったり、感情が極端に不安定なら、診察も検討しましょう。
- うつ
- 起立性調節障害
- 睡眠相後退症候群
などといった症状が考えられます。
スマホ依存などと同じく、精神的なものでも病気で通院することは当たり前のことです。
こじらせると、身体的な症状が出て、お子さんも苦しむことになります。
これは様々なところで言われていますが、大切なことなのでこの記事でも言わせていただきます。
むずかしいことかもしれませんが『焦らない・押し付けない』
ということが、昼夜逆転の改善には大切です。
親御さんや家族も思いつめたり一緒に不眠になったりしては、元も子もありません。
第三者や専門機関なども利用して、親も全部を背負い込まないようにしましょう。
不登校は昼夜逆転になる?放っておくだけではいけない理由と改善法を解説 まとめ
この記事では、不登校のお子さんにありがちな昼夜逆転の生活について触れてきました。
不登校で昼夜逆転の生活になってしまったら放っておいてよいのか?放置して大丈夫なのか?食事や生活リズムは?など気になることについて紹介してきました。
この記事のまとめ
- 不登校による昼夜逆転は放置しないで『見守る』
- 昼夜逆転の生活は放置すると引きこもりなど悪影響が多くなる
- 不登校で昼夜逆転になる原因を知って対応を考える
- 食事や生活リズムはお子さんのペースに合わせて工夫していく
- 病気やスマホ依存などは病院など専門機関で治療が必要
不登校だからと言って、必ず昼夜逆転の生活になるわけではありません。
見守りは大切ですが、放っておいて昼夜逆転が改善されることはないということを忘れないでください。
お子さんのペースで、スマホやゲームから少し離れて、食事や散歩など家族で過ごせる時間をゆっくり増やしていくことで、昼夜逆転の生活を改善していきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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