こんにちは、とまとです。
子どもが不登校で地元の学校に行きたくないから中学受験を考えている。
中学受験には内申書も関係するから難しいかも…私立中学なら不登校受け入れしてるのかな。
不登校の子どもにとってストレスにならないかな…
このような悩みを抱えていませんか?
子どものことを真剣に考えれば考えるほど、心配してあれこれ口出ししたくなってしまう…
中学受験で不登校受け入れの学校ってあるのかな?
ですが、適切な対応を知らないまま不登校の中学受験を乗り越えることは親御さんにとってもストレスになります。
今回は不登校のお子さんの中学受験に必要なことを紹介していきます。
- 不登校から中学受験するときの学校の選び方
- 不登校で中学受験するのはストレスにならないか
- 受験する場合の勉強のコツ
お子さんと親御さんの信頼関係を保ちながら受験に向けて動けるように順番に見ていきましょう。
不登校からでも中学受験はできる
不登校で子どもは全然勉強してないし、受験と言ってもなにから始めたらいいのか不明だと、身動きを取りにくいですよね。
この章では登校拒否の子どもが中学受験を望む場合、はじめに知っておくべき内容を解説しています。
入試ごとの出願時期
中学受験は基本的に単願入試(推薦入試)と一般入試の2種類にわけられます。
単願入試と一般入試の日程で多いのはこの時期になります。
- 単願入試…小6の11‐12月
- 一般入試…小6の1-2月
単願入試の方が早いのね。対策の期間は短くなるわね。
単願入試は出願した学校に合格したら必ず入学することを約束するもので、一般入試は志望校を第一志望・すべり止めなど、複数受験し、合格した中から一番行きたい進学先を選ぶ方式です。
行きたい中学校が確実に決まっている場合は単願もありますが、一般入試の方が門戸が広い傾向にあります。
どちらか迷う場合、おおよそ11月中までに出願の準備をしていると、ゆとりを持って受験に臨めます。
不登校からの中学校選びの着眼点・中学受験における内申書の影響
登校拒否で中学受験は親御さんからしても不安点が多いかもしれませんが、対策さえすれば心配しすぎることはありません。
不登校のお子さんが中学受験したい場合、注意する点は以下の2つです。
- 出願する時に「内申書(調査書)」と「成績表のコピー」が必要でないこと
- 受験資格に欠席日数の制限がないこと
内申書(調査書)は、各教科の成績、出欠の状況、学校生活の様子が書かれたものです。学校生活の様子には、委員会活動や部活動の記録、特記すべき行動などが記載されます。
各学校で内申書(調査書)がどれくらい合否に関係するか公表していないことがほとんどです。
実際、ほとんど内申書(調査書)の影響はなく、本番の点数勝負の私立中学もあります。
じゃあ、内申書の必要な学校でもあんまり見られないのかしら?
ですが、出席日数が多いとその理由が懸念事項として捉えられる可能性があります。
ですので、欠席理由を証明できる診断書等を持ち合わせていない場合は、はじめから「受験資格に欠席日数の制限がない」学校を選ぶ方が通過率が高くなります。
内申書(調査書)の代わりに「成績表のコピー」の提出を求める学校もありますが、チェックする点は内申書と同様です。
不登校受け入れの私立中学も?
このような考えをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
不登校を受け入れてくれそうなのは私立中学のイメージが強いし私立進学かな。
ただ、先に選択肢として、不登校の受け入れに特化した「不登校特例校」も全国で21校存在します。
「不登校特例校」とは、文部科学省の指定により、不登校の生徒に配慮した特別な教育課程をもつ学校のことです。
不登校特例校の設置場所も知れますね。
その中でもどうような学校があるかというと、例えば以下のようなことを謳っている学校があります。
◆生徒一人一人に合った個別の指導計画を作成!
◆授業は教室でも、自宅からネット参加でもどちらでもO K!
◆定期テストは廃止!
◆毎年恒例行事ミュージカルでは生徒が飛躍的に成長!
◆授業中に心を落ち着けることのできる部屋を完備!
このような中学校だと不登校からでも通いやすい環境ですよね。
へえ!定期テストなしってうちの子のプレッシャーにならなさそうだし、授業は自宅でもネット参加でもいいの⁉
ただ、近くに特例校はないし、一般的な私立中学に進学を考える家庭もありますよね。その場合、ここが重要です。
そのような場合におすすめなのは、一般入試で内申書や成績表のコピーが不要な学校を選ぶことです。
単願入試の場合は、ほとんどの学校が内申書(調査書)の提出が必要です。
出願時に内申書(調査書)不要の場合でも、合格後の入学手続きで内申書(調査書)の提出が求められることもあります。
担任の教員に事前に連携して伝えておくとスムーズに手続きができます。
不登校の子に中学受験をおすすめできる理由
子どもが望むなら中学受験も考えたいという親御さんはここを注意して見てください。
登校拒否しているお子さんの場合、中学受験も選択肢の1つである理由としては
大きく3つありますので順番に確認しましょう。
人間関係をリセット
まずメリットとして、中学受験して環境を変えることによって小学校での人間関係をリセットできます。
公立の中学校に進学すると小学校での先入観ががそのまま人間関係に影響してくることもありますよね。
そうそう、子どもが小学校の友達関係のことずっと気にしてるのよね。
お子さんのモヤモヤポイント
- 小学校で馬の合わなかった子との関わりがトラウマになっている
- 不登校だったという印象を持たれているのが気になる
- 中学校からどういう顔をして登校したらいいかわからない
私立中学に進学すればもともとの小学校のメンバーがたくさん揃っていることはあまりないので、一から人間関係を構築できます。
不登校であったこと自体何も恥じるべきことではありません。
ですが、もしご本人が気になる場合、そこに配慮して私立の中学に進むという選択肢があります。
関東近郊や首都圏では不登校から中学受験をするお子さんが特に多くいます。
そのように実際に不登校から受験に挑むお子さんの動機としては、このようなものがあります。
中学校からは頑張りたい
受験をしないと取り残されてしまう
今の小学校の環境では厳しかったからこそ、新しい環境で頑張りたい面と、他の子が受験するなら自分もしなければと思う面があります。節目で環境を変えるチャンスも大いにあります。
ただ、環境が変われば全てうまくいけば非常に運がいい、何もかもはうまくいかなくても普通であると、中学受験に対してあえて過剰な期待をかけないことも重要です。
勉強習慣をつけやすい
もともと勉強がきらいな訳ではないけれど不登校の期間で勉強に追いつけなくなってしまったというお子さんは、受験という目標を設定することで定期的に勉強をする機会をもちやすいです。
うちの子もともと勉強がきらいな訳ではないけれど不登校の期間で勉強に追いつけなくなってしまったのよね…
公立中学だと基本的に学力に関係なく入学できますが、中学受験だと一つハードルを越える必要があるので、必然的に勉強が習慣となります。
例えば、参考書を1日1ページ読んで問題演習を5問するなどでも、勉強の習慣がないうちはしんどいかもしれません。
ですが、毎日続けることで、やらないと逆に違和感を感じてきて、スケジュール通り実施するのが自然になります。
中学受験がなければ、学校の定期テストや塾の模試など目前の課題に取り組んで、後は特に勉強をしないかと思います。
ですので、その意味でも中学受験をすることで、乗り越える壁が出てきてそれに向かって努力して勉強する習慣へと繋がります。
自信がつく
私立中学受験を受験するまでに、教科ごとの知識と解き方を身につけたうえで、出された問題に対して「何が使えるか?」「どう使えば答えにたどり着くのか?」を繰り返し演習します。
その過程で出来ることがどんどん更新されていきます。
不登校で引きこもりになっていたり、ゲーム三昧で過ごしているお子さんにも、新たな気づきを発見できることは、生活の中で充実感を得ることにも通じます。
例えばこんなにできるようになることがあります。
- 1日で机に向かう時間をとれるようになる
- 先生に問題を質問できるようになる
- 回数を重ねて問題を解くスピードが上がる
- どこがわからないか気づける
え、これだけ?
親御さんからするともしかしたらこう思うかもしれませんが、些細な積み重ねで子どもはどんどん成長していき、自信をもちます。
「自分もやればできるんだ」という感覚や、「不登校でも関係なく実力をつけていける」ことを知ることは、今後の中学生活でも確実に活かす事ができる部分です。
不登校のお子さんにとって中学受験はストレス?
不登校の子どものことを考えると、刺激を与えることによって症状が悪化したり、引きこもりになってしまったらどうしようとなります。
ただ、受験がプラスになるならお子さんに経験してほしいという願いもありますよね。
受験の過程で成功体験を積み重ねる
まず、こう思う保護者の方も多くいらっしゃると思います。
登校拒否なのに子どもが受験勉強って相当なストレスになるんじゃないの?
受験は断固としてしたくない!
確かにお子さん自身が受験を断固としてしたくない、という意思が既に固まってる場合は、正直かなりストレスになります。
その場合、子どもの意思を尊重してあげてください。
ですが「勉強して中学校で頑張りたい」と少しでもお子さんが本心で思っているなら心配しすぎる必要はありません。
勉強して中学校では頑張りたい
中学受験をする場合、基本的には塾や家庭教師など第三者との関わりがあり、子どもに合ったスケジュールで勉強を進める事になります。
その過程で親御さんは、お子さんがしていることにしっかり目を向けて、日々の変化に気づいてあげてほしいです。
例えばこんな風に褒めてください
■小学校の授業のカリキュラムに合わせて毎日1-2ページずつでも進めることができた。
→クリアできて本当にすごいね。よく頑張ったね。
■どこまでできたかスケジュール帳で可視化して、進んだ日はシールを貼る。
→こんなにシール増えてきて、また賢くなれたね。
この時に注意したいのは、周りの進捗と比べない事です。自分のお子さんが昨日より漢字を3つ多く覚えられたとか些細なことでも大丈夫です。
できないことではなくできたことに目を向けましょう。
それを繰り返し行なっていくと、お子さんは成功体験を積んでいき、自分にもできるという感覚をもつことができます。
親御さんがお子さんのことを認めて伸ばしていくことを意識しましょう。
受験までによくある気分の浮き沈み
子どもにも気持ちの面が上がるときと下がるときがあります。
ずっと全力で勉強するのは登校しているか不登校かに関係なく、なかなか根気のいることですよね。
無意識のうちに完璧主義になっている場合など、気分が下がって勉強が進まないのはダメなことだと自分を責めてしまいがちです。下がるときはどのような時か理解しておきましょう。
気分の下がる場面
- 頑張っても成績が伸びない
- 過去問で全然点数が取れない
- 問題のやり直しをして再度間違える
- 模試の成績で思う結果が出なかった
おそらく大人であっても感情は日によっても状況によっても違うので、そこを理解してあげると子どもとの信頼関係を構築することができます。
もう受験日も迫ってるし、今まで登校出来なかった部分も取り戻さないと!
焦って闇雲に動くと、かえって体調を崩して回復までに時間が掛かってしまいます。
上がってる日はOK ・下がってる日もOKと受け入れて、できる範囲でやることが大切です。
「小さな気分の向上」の積み重ねがプラスに
中学受験に向けて、お子さんが「今日は夢中で頑張れていたな」とか、逆に特別何か成果がある訳ではないけれど「明るいリアクションが多かった」と思う瞬間をよく観察しておきましょう。
中学受験に向けた日々の生活の中で少しでも気分を向上させるコツをお伝えします。
- お子さんのしていることに対して興味を持つ
- もし目標達成ができなくても批判せずに褒める
- 子どもの成長にプラスになることを考える
例えば、お子さんが勉強をし終わって一緒にご飯を食べるときに、よく会話をして子どもがどんなことに今興味があるのか教えてもらいましょう。
今日はどんなこと勉強したの?
YouTubeで見てた場所、興味あるの?今度一緒にいってみようよ!
受験についても、親御さんの思いやりから合否にひたすら拘るのではなく、子どもの経験としてどうすればプラスになるか考えて、お子さんの気持ちに注目して接します。
地道な積み重ねにはなりますが、子どもの「小さな気分の向上」に貢献していけると素敵です。
不登校の子どもが中学受験する場合のコツ
学校には登校できなくても塾には通えたり、お子さんと合う家庭教師を見つけられた場合は、安心して指導を任せることがおすすめです。
親御さんで学校に行けないのに外部に頼むのは気まずいと思われる方もいらっしゃいます。
ですが、お子さんの意思を確認して、「塾の先生なら受け入れられる」ということであれば、心配しないでください。
過去問を繰り返す
受験では学校ごとに出題の傾向を把握するため、過去問題を繰り返し説くことが必要です。
最低でも2周、もしくは3周はするようにしましょう。
えぇ、うちの子できるかしら…
確かにいきなり過去問題を何周もすると聞くと、少し不安になりますよね。
はじめの一周目は、こんな問題があるんだと知るだけでも構わないので、わかるまで一つの問題に固執する必要はないですし、落ち込む必要もありません。
不登校で勉強が進んでいないと焦る気持ちも分かりますが、焦らせてストレスになっては
逆効果なのでできる範囲で行いましょう。
試験を受ける前に間違いに気づけた!と捉えて、繰り返し解きましょう。
過去問勉強法
- 一周目は特にミスは気にせず、まず範囲を進めて全体を把握する。
- 間違えた問題はチェックを付けておき、そちらも次の日、また次の日に、間違えなくなるまで解く。
- まずは直近3-5年で対策し、一般入試で受けるうちの本命の学校であれば10年前まで遡って演習。
追い込みはもちろん禁物ですが、状態によっては不登校だからこそ、通学している生徒さんより差をつけやすい部分でもあります。
受験前に模試を受けて、苦手な分野も克服することで正答率を上げていきましょう。
不登校に適応した学習機関の利用
登校拒否から中学受験するためには、学習機関の利用は基本的に必須になります。
その際、模試のランキングなどでクラス分けされたりする集団授業の塾はおすすめできません。
出来る限り、お子さんの状況に合わせて先生が対応してくれる、子どもと相性のいい学習機関を選ぶのがおすすめです。
うーん、具体的にどんな所だろ。
具体的には、費用は少し負担になる可能性はありますが、個別指導や家庭教師、オンライン指導があります。
フリースクールや教育センターもありますが、中学受験に対応することを考えると上記の方がより向いているといえます。
親御さん自身も不登校のお子さんに毎日寄り添って支え続けるのは、容易なことではありませんよね。
日によってはしんどい日もありますし、いつも完璧でいようとすると燃え尽きてしまいます。
ですので、お子さんを支えてくれる先生を見つけることでお母さんの安心できる時間を確保し、外部の刺激から子どもを成長させることにも繋がるので検討しましょう。
自宅にこもり独学で勉強は厳しい
不登校で外に出られない場合、自宅で独学で勉強することを勧める記事もありますが、賛成できません。
なぜなら、不登校かつ小学生で学習習慣のまだ定着していない時期に、カリキュラムから勉強時間の調整まで全て自己管理するというのはかなり難しいからです。
学習のサポートがあれば目指せる学校であっても、独自のやり方で受験に通用しなかったら悲しいわ。
独りで、もしくは家庭内だけで抱え込んでしまって、さらに問題が複雑化してしまう可能性もあります。
本当に人と会うのが嫌だ、塾での関わりは持ちたくないというお子さんは、オンラインで進捗管理や指導を手伝ってくれる機関を受講しましょう。
いや、それでもうちの子は一人で勉強したいっていう可能性もあるな…
このようにどうしても独学で勉強を進めたいというお子さんの意思があるならば、YouTubeでの学習をおすすめします。
例えば、「算数 授業」などと調べるだけでも沢山動画が出てきます。お子さん本人の好きな講師を見つけて、勉強を進めていきましょう。
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不登校のお子さんの夏休みの宿題の仕方についてもチェック。
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ここまで不登校から中学受験はできるのか、不登校受け入れの私立中学はあるか等、小学校から登校拒否を経て中学受験する際の流れや勉強法について説明してきました。
内申書は関係するか、中学受験は不登校の子どもにとってストレスになるのでは?など、不安点は挙げたらきりがないですよね。
ですが、事前に必要な対策をしていれば、心配しすぎることはありません。
この記事のまとめ
- 不登校で中学受験する場合、一般入試で内申書や成績表のコピーが不要な学校を選ぶ
- 中学受験の勉強過程で成功体験を積めると、ストレスではなく、お子さんの自信に繋がる
- 内申書よりも子どもの出来たことに目を向けて褒める
褒める、見守る、自信をつけるなどの小手先のノウハウから抜け出し、
親子ともに本音を言い合えるようになる
↓
お子さんの不登校が改善する
という流れが一撃で理解できるようになります。
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